白いサテンのリボン
岩館さんの作品はこの時期のものばかり読んでいるのであまり最近のものは知らないのですが…他の作品同様、あまり友達も多くなくモノローグ多めな少女が絵本の中のような世界で淡々と過ごしています。こちらも淡々と読み進めていましたが、結末を読んで「そうだ、岩館さんってこういうラストになるんだった…」とハッとしました。
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岩館さんの作品はこの時期のものばかり読んでいるのであまり最近のものは知らないのですが…他の作品同様、あまり友達も多くなくモノローグ多めな少女が絵本の中のような世界で淡々と過ごしています。こちらも淡々と読み進めていましたが、結末を読んで「そうだ、岩館さんってこういうラストになるんだった…」とハッとしました。
岩舘さんの漫画に毎回出てくる「フランス人形みたいな少女たち」印象的ですね。いつもふんわりしたドレスを着て、髪の毛はふわふわロング。男の人も毎回似ています。このお話は美しさの中にたっぷりの毒を含んだ絵画のようですね。途中から誰が本当のことを言っているのか分からなくなってしまい、ラストもポカンとしてしまいました。雰囲気を楽しむ漫画なのかも。ただし後味は悪いです。
懐かしくてつい購入しました。
そういえば、こんな終わり方だったなー。ハッピーエンドじゃない。ユーモアのある面白い所は沢山あるんですが、決して軽率で分かりやすい幸せは描かないという終わり方です。ハッピーエンド読みたいなー。きれいな少女がワンピース着て風に吹かれる感じは憧れました。
何度も繰り返し読んでしまうお話です。岩館真理子さんの数ある作品のなかでも特に好き。作中の少女に憧れます。
4.0