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風の輪舞

あらすじ

夏生が小学生の頃、母と叔父が家の火事で亡くなった…。夏生の父・大介は、亡くなった叔父から野代産業を引き継ぐことになり、夏生は父と弟と共に、祖父母と叔父の家族が住む野代家で暮らすことになった。亡き叔父の妻・麻美から執拗な嫌がらせをうけるが、いつしか麻美の息子・英明と恋に落ち―。

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ユーザーレビュー

  1. 評価:4.000 4.0

    これ、探していたんです!

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    子どもの頃、昼ドラでやっていたのを見て衝撃を受けたのと、私の母が読んでいたコミックを持ち出しトイレでこっそり読んでいた記憶があります(懐かしいです。。)。でも、作品名を忘れてしまい分からず。。たまたまこちらで見つける事ができ、感動です!

    母親が自分達(子ども達)を捨て、愛する男性を選び、2人で火事の中に残り死んでいく場面は、いつ見ても読んでも心が痛くなります。少しずつ、また読んでいこうと思います。

    • 2
  2. 評価:5.000 5.0

    まさに昼ドラ!

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    津雲さんの作品の中でも一番大好きなのがこれ。
    上流家庭が戦争によって運命を狂わされ泥沼化し、ついに死者を出すまでに。夏生いわく「オニババ」の麻美も一郎が戦死する前は穏やかな若奥様であり、槙や大介も子供時代から知っていて仲は悪くなかったのにと思うと切ないです。
    浩二と息子の英明は優柔不断っぷりにはイラッときますが(笑)。

    後半、英明との不倫にときめきながらも罪悪感に苛まれている夏生の描写が多くて正直もういいよと思いましたが、傍から見れば逆にそれがリアルさを増しています。
    とにかくキャラの心の動きがとても丁寧に描写されていて何度読んでも飽きません。歳を重ねて見えてくる事もありますから。

    外伝で智が恋人の沙織とオペラ作品について話していた時の言葉に「みんな愛ゆえに」という台詞がありますね。
    それこそ大介の強硬手段や麻美の嫉妬の源であり、この作品の最大のテーマでもあると私は受け取りました。

    • 1
  3. 評価:4.000 4.0

    狂わされた一族

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    今は亡き素晴らしい漫画家の代表作。
    この方の作品は、私の母が愛読していて、私が初めてこの作品を読んだのは、中学生になるかならないかという頃だったと思います。

    ある裕福な一族のいとこ同士の初恋から始まり、一族全体を輪舞の如く巻き込んでゆく愛憎劇。
    相思相愛の2人を周囲が全力で邪魔するのですが、これがなかなか怖い!
    生霊になっても納得するだろな、と思えるレベル。
    でもその根底には、戦時中に有りがちだったという慣習があって…
    そこまで辿り着けると、何だか誰も憎めなくなって、切なさが染み入ります。
    ある意味、戦争の犠牲者なので。

    それでも、じゃあ誰が悪いのかといえば英明なんですけど。
    戦時中の選択はあくまで遠因。
    彼の優柔不断さが直の原因。
    でも責める気にはならない、という絶妙なバランスがあるんですよね。

    当時の女性向け漫画というのは、男性を格好良く描き、読者を魅了するものが多かった気がしますが、この作家さんの描く男性は、優柔不断で流されやすく駄目な所がリアルです。
    逆に女性はほぼ理想的な非リアル。
    まぁ、女性も流されやすいけど上手く男性のせいに出来てるという気もしますが基本的に美しくて賢く、そして丁度良い色気。
    そこだけちょっとずるい。
    うん、夏生はずるい。
    魅力ってずるい。

    by spica*p
    • 1
  4. 評価:4.000 4.0

    懐かしい

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    今から30年くらい前になるのか…雑誌連載中の当作品を読んでいました。当時はハタチ前後の子どもでしたが麻美の執念にはゾッとした記憶が。夏生と英明がウィーンで再会して関係を持つあたりの描写は美しく(実際は不倫なワケですが)個人的には好きなシーンです。登場人物の心情描写が上手い。懐かしさも手伝い、一気に読んでしまいました。

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

    まさかの再会に胸震えます

    風の輪舞にめちゃコミックで再会出来るなんて感激です。35年位前にドキドキしながら背伸びしながら読んでいた頃が懐かしく思います。ちっとも色褪せない絵とストーリー、様々な年代の方々に読んで頂きたいです。

    • 2

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