みんなのレビューと感想「[小説]はじめまして、僕の花嫁さん」（ネタバレ非表示）

微笑ましい2人

家同士で決められた結婚、しかも直前に相手が変更されるという、ヒロインからしたら失礼極まりない状態からの出会いですが、それでも卑屈にならずにできる限り良い方向へ向かおうとするヒロインの姿勢がいいです。

今まで人に対して興味を持つことがなかったヒーローですが、頑張って寄り添おうとするヒロインに心惹かれる様子は、初々しいものでした。
2人とも手探り状態で、言葉足らずな不器用さがありますが、微笑ましいものです。

見つかって戻ってきた本来ヒロインが結婚するはずだった兄の行動は、予想通りでとてもわかりやすいです。
全体的な展開は簡単に読めてしまいますが、ヒロインとヒーローがお互い優しい関係を築こうとする姿が素敵なお話でした。

大事な部分がごっそり抜け落ちている

ストーリーは淡々と進んでいき、一見整合性が取れているようにも見えるのだけど…
人間心理の基本的なところがごっそり抜け落ちていて、作者に都合よく動かされている部分が否めなかった。
例えば、家族に完全に育児放棄をされたヒーローなのに、相手を完全にシャットアウトできて自分の心を守れるほどの自己肯定感はどこで養われたのか？ 兄より優秀な教育や植物の知識は誰から？
祖父母や乳母や教師から愛情を受けて〜みたいな一文があるだけでも、今のヒーローの人格形成に説明はつくのに、そういうことが一切記載されていなかった。
ヒロインも、突然襲われているのに、いろいろ回りくどく考えたりしていて有り得ないなあと。人間心理や本能として、まずは恐怖だろうに…
そういう部分がごっそり抜け落ちていたり、ヒーローの体型(兄より大柄)が後から突然つけたされたり…と構成があまり上手だとは思えなかった。
長台詞だけのやり取りが続いたり、説明文が続いたり…といういつものパターンも。

タイトルは、この作家さんの作品の中で初めてすごくいいと思った。
初めて人に興味を持ち、初めて人を愛したヒーローの心情にも掛けられていると思う。

良かったです😃

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ソーニャらしくはないかな？
ヒーローの成長物語ですね。ヒロインを奪われないよう兄を嵌めてく様は拍手物です。妖精然としたあの子がここまで💧
ヒロインは一途で、義両親や義兄の身勝手さに悲しんだり怒ってくれるとてもいい娘です。
ラストの火事は結局、召し使いなのかな？まさかアルフレッド？
ちょいモヤモヤでした。
義両親は性格、変わらず…何かしら罰受けて欲しかった。

不器用

ヒーローもヒロインも不器用で初々しい感じです。
いかにもソーニャさんらしいところは最後にチラッとですが、全体を通してヒロインに執着しているところもソーニャさんぽいのかなぁ。

初々しいカップル

身代わり結婚から始まった二人だけれど、それぞれ誠実にお互いに向き合って、お互いを受け入れていく様子が初々しい。
ヒロインはとても前向きで誠実なキャラ、可愛いくてとても好感が持てました。
ソーニャさんらしさは最後にチラッとだけかな？
ヒーローとヒーローの家族の関係がソーニャさんらしさかも。