5.0
まさに文才(長文失礼する)
3つの物語に分かれていて、1番最後は最初の物語のその後...のようになってます。
薔薇色ハッピーエンドではないです。
ですがバッドエンドでもないのです。
それぞれの想い全てが上手くいくとは限らない、もどかしい思春期の少年たちが描かれてます。
自分は基本的にエロが少ないと物足りないタイプなのですが、この作品は別格です。
シーンは少ないしあっさりとしているのに、仕草や表情1つで感情がよみとれてドキリとしてしまいます。
文字数も極めて少なく、描写が非常にシンプル。
だからこそ少ない一言一言に感情を持っていかれる気がする。
切なくも美しくドラマチックで夢がある。
苦しいだけで終わらせない所が好き。
恋仲になれたわけでもないけど、最後の最後で二人の関係が変わりそうな、
全てがハッピーエンドになるとは限らないけど、全てがバッドエンドになるとは限らない
何かを予感させてくれる終わり方が胸に刺さりました。
- 6