4.0
能力も外見も身分も全てがハイスペックのヒーローは、実は自他共に認めるM男くんで、そんな自分を受け入れてくれる相手がいいと言って中々結婚できないでいる。あるとき、絡んできた令嬢集団に対して鞭を振るって威嚇する主人公に一目惚れし、周囲もこれ幸いと結婚させてしまう。
主人公にとって鞭はあくまで護身用(⁉︎)であり相手を傷つけるものではなく、ヒーローのM的言動に困惑しつつ、でも養母(実はヒーロー幼少時の教育係)の影響もありキツイ言葉で悦ばせるくらいはしちゃう。ヒーローもヒーローで、主人公とアレコレしているうちに、Sっ気にも目覚めていく。
終盤は拾われっ子だった主人公の出自が判明し、自分の生きる場所を自らの意思で選んだところでハッピーエンドです。
ソーニャ文庫と言えば仄暗くドロドロした話が多い印象ですが、これはカラッとしていて、読んで気分が落ちることはありません。この作者さんはそういう傾向なのかも。
- 0