3.0
犬というより山犬?狼?のターザン皇子
華流ファンタジーの中には、訳分かんないお話が多いけれど、この作品も、訳分かんない部類なのかな。特に、ヒーローレオーネが、謎に包まれすぎていて、訳分かんない。
一応彼が、「辺境伯との契約結婚」に登場する「精神が不安定な皇子」という役どころだということは、理解しているつもり。でも、それが獣設定?狼に育てられた少女アマラとカマラでもあるまいし、精神が不安定=獣というのは、いかがなものでしょう。ヒロイントリクシー流犬の躾け方が、功を奏する設定にしたかったのかな。いずれにしても、獣設定の納得のいく説明が、そろそろ欲しい頃合いです。
トリクシーについても、???ジェレミーみたいなブサイク浮気男と結婚するやら、お金に目が眩んで仕事を引き受けるやら、微妙にダメダメヒロイン? かと思えば、犬の躾や教育に関しては、なかなかの腕前で、賢さが見え隠れする…ちょっと、キャラブレしている感があります。
トリクシーもレオーネも、「辺境伯との契約結婚」の中では、単なるモブキャラ。だから、こんなにツッコミどころが多いのかな。レオーネを「私の犬」と称するタイトルは、あまり好きにはなれないけれど、もし、愛犬ソラの転生した姿がレオーネだとしたら、それなりに納得。いろいろとっ散らかっているこの状態、うまく伏線回収といくのか、お手並み拝見です。
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