5.0
作者のホームズに対する愛情と敬意を感じる
タイトルのシャーロッキアンとは、シャーロック・ホームズの熱狂的なファンのことです。
これはシャーロック・ホームズが題材ではなく、「シャーロッキアン」が題材という異色作です。
シャーロッキアンのヒロインが、同じくシャーロッキアンの大学教授と出合い、ホームズのストーリーを通して様々な出合いや成長を重ねる・・・という内容。
ホームズストーリーの解釈がこの作品の大きな魅力ではありますが、
ヒロインと教授との関係も見所の1つで、ヒロインとの出合いを経て、心の傷に向かい合って生きていく教授の姿にホロリときます。
ミステリーではなく、ヒューマンドラマに近い内容と思います。
ホームズ好きなら勿論ですが、ホームズを知らない、詳しくないという人にも読んでもらいたい作品です。
私もシャーロッキアンとまでは言いませんが、ホームズは好きなので
「なるほど!こうきたか!」とか「この話はこの話に繋がるのか!」
など興奮しながら一気に読んでしまいました。
作者のシャーロック・ホームズに対する深い愛情と敬意に満ちた作品ですね。オススメ!
- 9