【ネタバレあり】大奥のレビューと感想

大河ドラマはこっちで！

大奥ものは昔から大好きで、TVドラマもよく見ていました。この男女逆転ものの大奥が出版された時にはどんなもんかしら❓と冷やかしで読みはじめたら、そのあまりの面白さにやられてしまいました。そして、そこからの映画化、ドラマ化も全て見ました。どの時代も心に残るエピソード満載で甲乙つけ難い。個人的にはやはり家光と有功の激しくも切ない物語がダントツかと。今年始まった大河ドラマは王道の家康。それを盛り上げるためのように、この大奥もドラマスタートしてますが、どうせならこっちを大河にしてほしかった。松潤に恨みはないけど、もう家康の話は何度も大河ドラマで見てるので、少々コミカルに今までと違う家康像を演じたところで今更感があります。だったら思い切ってこちらをドラマ化した方がよっぽど面白かったのでは。限られた時間の中に収めるためなのかドラマの方はだいぶエピソードを割愛したり、変更してるのが残念でした。大河でじっくりと丁寧に描いて欲しかったなぁ。

江戸時代の将軍や大奥の、女と男が入れ替わったお話ですが、史実に基づいて忠実に描かれているので、むしろこっちが本当なのではと思ってしまうほどでした。

長編のお話ですが、私は家光と有功編が好きです。これまでの家光の苦悩を分かってくれた有功、そして二人が仲睦まじくなっていくのに子が出来ず、子孫を残さなくてはいけない家光は他の男と寝所を共にしなければならない、それに有功が耐え切れなくなって家光と離れようとする、家光がなくなる最期の時に心の中は有功だけであった・・と、二人の関係が切なかったです。
綱吉編でも思いましたが、女は子をなすための道具のような・・女として自由に生きられないことが可哀そうに思いました。

引き込まれます！

元々江戸幕府の歴史に興味があり(詳しくはないです)、なんとなく無料分だけでも…と読んでみました。
絵もキレイで歴史的背景も分かりやすく描かれており、一見無理がありそうな男女逆転の設定もすんなりと受け入れてしまうぐらいでした。
お話は8代の吉宗から始まりますが、吉宗が大奥の歴史を綴った没日録を読み始め、3代から遡ってどのようにして吉宗の時代になったかを描き、さらに今後どのようになっていくか…という順番です。
まだ9代目将軍までしか読めていませんが、これが15代まで続くのか？色々楽しみです。

傑作長編大河ドラマ

よしながふみの最高傑作と言うべき長編大河ドラマです。最後の大奥総取締瀧山の自害からの怒涛のラスト、最後の最後までドキドキ読んだ後、もう一度始めから3日くらいかけてじっくり読み直してしまいました。日本史でお馴染みの家光、吉宗も良いですが、江戸後期の家定、家茂も魅力的に描かれていて大好きです。ストーリーと共に画力の高さ、無駄な線がなくキリリと美しいです。素人に毛が生えた程度の漫画家も多い中、世界に誇れる日本の漫画だと思います。

無料の10話まで読みました。

予備知識が何もなく読んでみてびっくり
男女逆転の話だけれど、
すごく丁寧に資料にあたり描かれているから
違和感なくリアルな感じで読めます。

漫画の時代物で、男性の髪型を
月代（さかやき）でなく
変に現代風アニメっぽく短髪に描くのが好きでないので、
月代姿をきちんと色っぽく、
しかも髷の細さについてもきちんと資料に基づいて描かれているのに感心しました。

続きは余裕ができたら、
読みたいと思います。

続きが気になる！

45話まで読みました。テレビで偶然見た堺雅人の有功、多部未華子の家光、愛し合うもお世継ぎが出来なく、立場上他の男子の子を産むが、役目を全うしやっと有功と…と思春期の少女のようにわくわくしてた家光に 男の役目を解放して下さいと涙ながらに土下座する有功。さすがの将軍、女としてのはちきれんばかりの愛情を一瞬に胸に収め、「思えば我らは何と遠いところまで来たものよのう…」何度見ても泣きます。
今でも保存してある名作の一つです。
絵も資料に基づいている流れも、素晴らしい。
原作を後に読むことになりましたが、これからも楽しみです。

ドラマや映画で観て知ってはいたものの原作を読んだことがなく、初めて読んでみたらもう！！✨なんて素晴らしい漫画なのですか✨めちゃくちゃ大作🙌✨✨よく出来たというか考えられたお話✨ただ…はじめの水野と吉宗編意外全部めちゃくちゃ悲しい哀しいお話…😭すごくドラマチックで引き込まれるがゆえにとても悲しい結末で切ないというかただひたすら悲しくて…😭個人的に一番好きなのは家光有巧編、家定の時も好き✨そして綱吉右衛門佐編✨大奥、最高に大好きな
お話です🙌✨

日本らしい美しさ

最初、歴史物は当たり外れがある為「無料だからとりあえず読んでみるか」位の気持ちで読み始め…あっという間にハマりました。まず絵が美しい。変に現代風な髪型やスタイル、異様に目鼻立ちがハッキリ…ではなく、日本人の美男子ならこんな感じだろうなという丁度良い塩梅で描かれていて、歴史物としての違和感なく読めます。そして余韻や余白が美しい。
無料で試し読みって大事ですね。素晴らしい作品に出逢えて感謝！コミック買います。

漫画史に残る名作

フィクションだけど史実を取り入れていて、しかもリアリティのある歴史ドラマとして読める作品。感動します。メインの登場人物が変わっていき、死も別離もあります。辛すぎて受け止めきれない出来事が次々起こります。でも残酷な運命の中に救われるような幸せも描かれているところがとても好きです。何度も読み返してます。よしながふみさんの作品は、綺麗事だけではない、でも捨てたものじゃないという、人生への希望を感じます。評価は星5を越えます。

大作

作者様はいったいどこからこんな壮大なストーリーを考えられたのか。
男女逆転の発送はあったとして。
それ以上にこの世界観や諸々のストーリー。本当に大作でした。
やっぱり一番は家光と有功。切なすぎて苦しすぎました。
フィクションだったとしても、あの時代ならばこのくらいの苦しさは実際にあったのだろうなと思わされました。
あの場合、比べることではないけれど、男と女、どちらがより苦しいのか。
好きでもない相手との苦しさは計り知れないけど、母になることはできる。
好きな相手が毎夜他の男と、そして母になる。やはりこちらの方が苦しいのか。
どちらにしても現代に生まれて良かった。