5.0
ほんわかして、穏やかに読める作品
朝食と何気ない日常のほんわかしたストーリーです。
食事に重きを置いているので、色んなお店が出てきます。
行きつけのお店や、お気に入りのお店が出てくる度に嬉しくなりますし、知らないお店だと行ってみたくなります。
絵の下手さを指摘されている方も多いですが、お料理と店内の描写はとても上手だと思います。
漫画なのに美味しそうだなと思えますし、湯気や香りまで伝わってくる気がします。
食べ方のマナーについても多くのご指摘がある様ですが、私はこの漫画に関しては気になりませんでした。
食事に関して特に厳しく躾られたので、普段の生活ではかなり気になってしまう方なのですが、この漫画に関しては問題ありませんでした。
オーバーリアクションで感動や熱量を伝えたり、過剰なまでのアクションで豪快に食べたりする方が、美味しさや食べることへの喜びやテンションが伝わる感じがします。
作者さんもその辺は誇張されてるのかな?と思いますし、お米の残った粒感やシズル感なんかも、リアリティを出すためなのかな?と思い読んでいます。
丁寧に食事をするというより、テンションと勢いで平らげる感もあるので笑
主人公は小さな台風みたいに、ワーッとなってギャーとなってしまいがちですが、愛嬌があります。
嫌味もないので、ちょっとしたことに一喜一憂する主人公や周りの女の子たちを見ていると、なんだか学生時代を思い出すような、ほんわか楽しい気持ちになります。
孤独のグルメが静かに嗜む食の作品だとするならば、こちらは女子の食事という楽しいイベントのお話です。
一日の終わりのちょっとした時間に、心穏やかにゆるっと読める作品です。
- 2