5.0
ご都合主義でない展開にぐっときました
「ピンチに現れた王子様が主人公を救う」
ドラマチックな展開の傍らには、見向きもされない、物語には描かれない誰かの痛みがある気がして、どこか胸が軋むことがある。
その点この物語は、もしかすると華やかさには欠けるかもしれないが、ひたむきな人間関係が描かれています。
地道に、失敗もしながらも粘り強く在り続ける夫婦の姿に憧れます。
今自分が持っているものを大事にするということは、それを選択してきた、今までの自分もひっくるめて大切にするということでもあります。
「この人に自分の一生をかけても良い」と彼らが選択した関係のその先に、歓びが見つかることを、祈らずにはいられません。
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