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21 - 30件目/全37件

  1. 評価:5.000 5.0

    飽きさせない発想の学校の怪談

    犬木加奈子の漫画は昔読んでたけれど、改めて今読んでみると、この人はホラーの天才だと思います。
    絵があまり上手といえない初期の作品も、物語性が良くてぐいぐい引き込まれるし、
    金魚みたいな目の独特な絵柄はユーモラスで、ほどほどの怖さでホラーを堪能させてくれます。
    各話とも、他の漫画には見られない個性あふれる作風で、飽きさせません。

    この作品は、学校を舞台にしたホラーです。

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  2. 評価:5.000 5.0

    シュールな発想とギャグで包んだ奥深い内容

    突然の謎の海面上昇で海に沈んだ街の中を、高校生の春生(はるお)が引きこもりの兄=夏生(なつお)と二人で、バスタブに乗って漂流します。

    海の中は巨大なサメが沢山で(なんでこんなにいるんでしょう、謎ですね)、人が喰われて死体だらけ、そうしたシュールな非日常をギャグで包んだ人生劇場です。
    人々の喜怒哀楽や、危機で浮かび上がる人としての本性が、小さな逸話ごとに、切り取るように印象的に描かれています。

    注目すべきは、顔も体形もかなり気持ち悪い引きこもりの兄の夏生です。
    ハッとする程の純粋さや誠実さ(時には大人の思いやりも!)が、セリフも少ない数コマの表情で浮き彫りにされ、読むにつれ、非常に魅力的な人物へと変貌していきます。
    童貞卒業したさに春生に偽の告白をされたデブでブスのクラスメートの、春生に対する純情や献身も見ものです。

    地下トンネルに海水が流れ込んで発生する渦巻のシーンは、ポーの短編「大渦巻」を彷彿させるし、海中を泳げば下には沈んだ街並が見え、さながら空を飛んでいるようです。

    現実の人間社会では適応できずに孤立してしまう兄の夏生の、最終話で見せる行動=姿は感動的ですらあり、コロナ禍などを含め様々な事情で悩み苦しむ私達に、一粒の光さえ与えてくれるようです。

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  3. 評価:5.000 5.0

    ブラック企業運営のダンジョン採掘物語

    ファンタジーゲームにそっくりな世界に転移する話はよくありますが、
    この漫画は、ダンジョン(=鉱山)で魔物と戦いながら魔石(=鉱石)を採取するブラック企業の話になっていて、びっくりです。
    亜人間も沢山いて、彼らは皆ブラック企業の会社員で真面目に仕事にいそしんでいるけれど、この異世界に転移してしまったニノミヤキンジ(名前がいいですね)だけは、あの手この手の裏技を使って会社の目を盗み、金を儲けて楽しようと頑張っています。
    深く考えず、単純に楽しく読めます。

    私の気に入りはワニ男のワニベ君で、ニノミヤに見込まれて相棒になりますが、真面目で心優しく、不器用な所がまたよくて、ニノミヤといい対になって物語を盛り上げています。

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  4. 評価:5.000 5.0

    可愛いエスターと素敵な伯爵の物語

    貧民育ちだけど笑顔を絶やさないエスターは、半人間半吸血鬼の「ヴァンピーノ」で、人込みに隠れたヴァンパイアを見分ける事ができます。その才能を見込んだヴァンパイアハンターのヴァレンタイン伯爵に「吸血鬼狩りに協力して欲しい」と求婚されて、豪華な屋敷で彼との新しい生活が始まります。

    絵が綺麗で、エスターはとても可愛いし伯爵はカッコよくて素敵だし、エスターのドレスもおしゃれです。
    身分違いの結婚にエスターはとまどって「吸血鬼退治の目的だけの結婚」と思い込んでいるけれど、伯爵は本当にエスターが好きなのです。何とか伯爵の役に立とうと奮闘するエスターと、自分の想いが伝わらなくてもどかしい伯爵のやり取りが微笑ましいです。
    それに、エスターの双子の兄アルジャーノンも、吸血鬼がらみで行方不明になってます(本人は貴族の養子になると言って姿を消したけど、本当はどうなんでしょう…)。このアルジャーノンを探すことも話の大きな目的になっていて、謎があり、楽しい展開になってます。

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  5. 評価:5.000 5.0

    分かりやすい絵、話にも勢いがある

    エルリック兄弟は禁断の術に手を出して、兄は左足と右腕を失い、弟は失った魂を鎧に宿して、元に戻る為「賢者の石」を探して旅をします。
    「錬金術=物質を変換」の法則ゆえ、壁に触るだけでゴーレムみたいな化け物が現れたり、一瞬で鉄の棒が機関銃になったり、荒唐無稽な感さえしますが、漫画にスピード感あり、話に勢いあって、絵も綺麗なうえに見やすくて分かりやすいし、細かいことはどうでもよくなって、童心に帰って夢中で読めます。
    鎧姿の弟アルフォンスと兄のエドワードのやり取りも楽しいし、他にも個性的で魅力的な人物が沢山で、謎が謎を呼び、世界観も良くできていて良いと思います。

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  6. 評価:5.000 5.0

    謎のー家と召使(人形)の日常を淡々と描く

    顔のない一家「シャドー家」とその顔である「生き人形」の日常を淡々と描きます。
    シャドー家の人々は裕福そうですが、真っ黒な姿で顔もなく体から常時ススが出る、怒るとススは大量に出て天井などにべトリとついて落ちないし、「生き人形」は粗末な部屋と食べ物をあてがわれ、吸血鬼の棺桶みたいなベッドで眠る、本当は人間なのかもわからないなど、謎だらけで奇怪で異様ですが、それらの生活が当たり前のように淡々と描かれていきます。
    特別な事件も起こらず「生き人形」は善良で可愛らしく、一見ほのぼのとした日々が描かれますが、背後に横たわる不思議ゆえに読んでて飽きません。
    私は好きですが、好みの分かれる作品と思います。

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  7. 評価:5.000 5.0

    こんな暴力高校ほんとにあるの~でも面白い

    タイトルのとおりです。こんな酷い学校、現実にはあるの~ってな暴力高校が舞台です。
    復讐劇なので、双子の兄の死に至るまでの過程や環境、復讐の為の方法などが、各話ごとに明らかになっていくのでなかなか面白く、続きが楽しみになる。主人公もカッコいいしフルカラーもいいものですね。
    ただ、高校生も刑事もみんな同じ顔に同じ服で、見分けがつきにくく、読んでて苦労します。

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  8. 評価:5.000 5.0

    芸術的な作品

    一般向きではない。人によって評価がわかれる作品だと思う。
    穏やかな流れの中に漂う不思議な神秘がとてもよい。
    全体に独特の雰囲気が流れ、自然の神秘とか宇宙の偉大とか、庭にはびこる雑草の上のトカゲや虫の命の美しさとか、そんなことを感じる人にはたまらない魅力の作品ではないだろうか。
    絵も美しい。プロの匠というよりは(特に自然や草花の描写など)芸術的な美しさだと思う。

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  9. 評価:5.000 5.0

    主婦が主人公の怪談です

    犬木加奈子の漫画は昔読んでたけれど、改めて今読むと、この人はホラーの天才だと思います。
    絵があまり上手といえない初期の作品も、物語性がよくて、ぐいぐい引き込まれるし、
    金魚みたいな目の独特な絵柄はユーモラスで、ほどほどの怖さを堪能させてくれます。

    この作品は、主婦を主人公にした怪談です。
    各話とも、個性あふれる話で飽きさせません。

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  10. 評価:5.000 5.0

    地獄鳥を題材にした不思議で壮大な物語

    犬木加奈子の作品は昔よく読んでいたけれど、この人はホラーの天才だと思います。
    金魚みたいな目の独特な絵柄はユーモラスで、ほどほどの怖さを堪能させてくれます。

    この作品は、地獄鳥がひょんな事から現世に赤ん坊として生まれてしまうというモノで、単なる怪談ではなくて、不思議で奥深い内容になっています。
    大変魅力的で、私はとても気に入ってます。

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全ての内容:★★★★★ 21 - 30件目/全37件

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