5.0
ただのレスものマンガじゃない
これはレス夫婦の物語じゃないと思ってます。
このマンガは、自分の感情をそのままぶつけられる男と女、また逆に相手のことを最大限に考え配慮して想いや感情を抑える男と女、の恋愛マンガだと思ってます。
そういう意味では武頼と沙織は、直接的な口に出すセリフが多く感じます。
対して、純と真山は口に直接出さない(出せない)想いのセリフがとても多いです。
そして、直接的な感情をぶつける代わりの2人の(心の中の)言葉は、とても叙事詩的に感じます(色々沁みます、泣けます)。
また、このマンガは派遣社員の手取り額や老親の施設の内容など、細かな設定がいちいちとても現実的で、マンガにありがちな違和感なども無く、自然に自分事のように読み進められます。
(何故か名前のない)営業くんあたりがいい感じで社内での純と真山の調整弁となってて、個人的にはこの営業くんと真山が好きです。
早く純と真山の関係進んで欲しいけど、進んだら進んだで思慮深い二人はきっと苦しくなるのかも…と思うともどかしいです。。
個人的にはとても好きな作品ですので、イメージが壊されることを恐れて実写化は反対。
今一番続きが楽しみでしょうがない作品です!
- 75