4.0
背伸びしたい女のコの心をつかむ名作
ロック=不良、という価値観はもはや過去のものになりつつあるが、それでも「尖りたい」「現状からの脱皮」といった性質は、いつの時代のロックにも健在である。この物語においても、タバコや恋愛、そしてロックと、背伸びをしてみたい女のコの心に訴える要素が詰まっている。もしかしたら、一番の読者層は、実際にはごく穏やかな女子達かもしれない。そうした向きが憧れる要素が詰まっている。
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ロック=不良、という価値観はもはや過去のものになりつつあるが、それでも「尖りたい」「現状からの脱皮」といった性質は、いつの時代のロックにも健在である。この物語においても、タバコや恋愛、そしてロックと、背伸びをしてみたい女のコの心に訴える要素が詰まっている。もしかしたら、一番の読者層は、実際にはごく穏やかな女子達かもしれない。そうした向きが憧れる要素が詰まっている。
読んでいるうちに、網浜さんに対する嫌悪感や憎悪、肩凝りのような鈍い痛みにも似た感情を抱いてしまう。単純明快な勧善懲悪モノがなぜ好まれるかというと、読んでいてストレスが溜まらないから。このマンガはストレスが溜まる。でも、我々は多かれ少なかれ、この種の感情を心に飼っているではないか。そんなことを感じた一作。
白竜の見どころは、何と言っても、善人ではない、という点に尽きる。もちろん、オヤジさんや仲間に対する忠義や勧善懲悪の要素は含んでいるのだが、あくまでヤクザのロジックでの話。逆に、主人公が嫌われるのを避けるために変に美化されたり、義賊化して描かれている作品よりも好感が持てる。
Super Radical Gag Family(超過激なギャグ家族)のサブタイトルの通り、超濃厚かつハイテンションなギャグの嵐。子供には直感的に、大人には「国会議員」や「春巻龍」など、実在の人物を意識したキャラの作り込みがウケたことが、成功の秘訣!
矢沢がハッタリ一本で、仲間を手に入れてBIGになっていく様は、見ていて痛快。脇役をことごとく悪用する矢沢だが、回が進むにつれて、優しさというか包容力すら感じるようになる。相沢や椎名といった忠臣たちの存在が心強い。あと、ギャグが秀逸!
女性から男性に対しての「オトコってしょうがねぇなぁ〜」という、大きな愛に男は生かされているんだな、としみじみ感じた。「悪さしながら男なら、粋で優しいバカでいろ」という、ある歌の歌詞を思い出した。ちなみに、本作の「虫が帰ってきました〜♪」は名言(笑)
現代に続く、「クールな明治」のイメージを打ち立てた名作。小説などで、坂本龍馬など幕末〜明治の志士を取り上げたものは数多くあったが、本作は絵の綺麗さからも、多くの女子も取り込んで、現代の若者により明治期を身近なものにした。歴女の出現に一役買ったかも?
人に結婚を押し付けるなどは、時代錯誤も甚だしいし、ともすれば、今流行の「〜ハラ」になりかねない。ただし、主人公のやりとりを見ていると、やはり結婚ていうのは、書類だけでない、生身の人間同士のコミュニケーションだよな、と感じる。
まず、タイトルが素晴らしい!「たわわ」なんと芳醇な響きなんだろう。「たわわ」のつく文章で、悪いものが思いつかない。色気があり、それでいて、健康的な魅力にあふれた、魅力的な絵と相まって幸せな気分になれる。
いや〜、ロドリゲス先生の、艶っぽい作品群を読んでいるので、この絵柄とタッチにはズッコケましたが(笑)、妙にリアルな実情の中でのサラリーマンのブルース(憂鬱、悲哀)が心に沁みる。名作だと思います。
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