5.0
子はかすがい。すれ違った夫婦を引き合わす
良くある設定、月並みな話なのだが読ませる力がある。
アステル(ヒロイン)は結婚1日で新婚の夫に離婚を言い渡される。実はヒロインはその一晩で子供を授かるのだが、夫を深く愛していたために彼の前から姿を消す。
その6年後、地方の田舎で祖父と生まれた子供を貧しいながらも慈しみながら育てていたヒロインを、皇帝となった元夫が連れ戻しに来るところから話が展開する。
何度も使い古されているテーマで、おそらく皇帝である夫は沢山の政敵と戦い抜くため、当時、妻への恋慕を切り捨てたと思われる。
アステルも昔と変わらず再会後も夫に惹かれるのだが、最優先は自分の息子の身の安全であるため、今だ政争と政敵に渦巻く皇室暮らしには戻りたくない。
子の父親である真実を伏せられているにも関わらず、自然と妻子と寄り添おうとする皇帝。
危険から息子を遠ざけたいヒロイン。
その2人で綱引きが続いている。
アステルが子供を心から思いやり可愛がっているのが、類似の他漫画と違うところか。
とっとと元夫に真実を話し、元鞘に収まり、2人で国を平定するのが吉です!!と言いたいなーーー!!
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