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1 - 10件目/全49件

  1. 評価:5.000 5.0

    周囲に望まれる自分を演じている学生時代

    読むべき漫画。名作。
    ストーリーが特にドラマチックに流れていくわけでは無いが、キャラクターがそれぞれとても良い為、日常の中にドラマがあるような仕立てになっており、若く子供であるが純粋で美しい高校生達の空気感が良く出ている。

    ヒロインは周りから浮いている自覚があり、孤独を感じている。
    そこに声をかけてくれる同級生男子は、正反対の人気のあるサッカー部のイケメン。

    まるで「君に届け」のような設定だが、若干こっちの方がリアリティがある。
    お互いの存在が自然で、惹かれ合う過程が分かりやすい。

    ヒロインの思いと言葉が丁寧なため、モデる彼との距離が縮まるようで縮まらない切なさ辛さが良く分かるし、彼もまた、周囲に望まれる自分を演じていたことをヒロインを通して知ることになる。

    2人が恋愛成就した時にはちょっと泣きそうになってしまった。。。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    里帆と間宮の関係性が秀逸

    大学生の里帆は清楚で可愛らしく見えるらしく、モテ系。
    だが、落とすまでは真剣になるがその後は急速に冷めてしまう恋癖があり、恋愛にのめり込まない自分を自覚している。

    そんな彼女を中心に、複数の恋愛群像劇が進行する。
    百戦錬磨の雰囲気を漂わせる里帆に、不器用で自信のない同級生である間宮がアタックをかけるのだが。

    間宮くんがとにかく等身大で良い。
    カッコつけても全然続かないんだけど、素直な男の子らしい一途な可愛さ。
    恋愛強者の里帆に、彼にできることは何か。(あまり無いんだけどね)
    里帆はいつしか本気で彼のことを思い出すのだが、その過程こそがこの漫画のストーリー

    もう一人のヒロインである、成美の恋と失恋と成長話も良い。

    個人的には塚本先輩の苦悩がよく分かる。
    彼は外見だけではなく人格的にもワンランク優れているため、普通の人たちの葛藤からは蚊帳の外に置かれる。

    彼と成美の恋愛ももっと濃く見たかった。
    里帆・間宮とは違った、美男美女の大人でセクシーな雰囲気になったはず。

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    名作。鍵である吉乃のスケールが大きい

    関西893の娘である吉乃は、ある時祖父に「東京に行くように」と言われる。東京で、彼女は世話役となる深山霧島と出会う。同級生でもある霧島は完璧な男子高校生なのだが、吉乃は違和感を感じるのだった。

    表面は穏やかな仮面を被っているが中身はどこか破綻している霧島。
    彼の個性に目が行きがちだが、吉乃のキャラ秀逸。
    やる時はやる凄みがある。(JOJOか。笑)
    孤独と強さに裏打ちされた美しさ。
    加えて関西の大所帯で男達に囲まれて育った庶民性と親しみやすさ。
    その外見と中身の美しさに、霧島がどんどんと惹かれていく。

    大阪にいる吉乃の幼馴染の翔馬、霧島と敵対するアザミ。
    やばい男達(もちろん全員イケメン)に囲まれて、吉乃の運命は??

    とても楽しみにしてます

    • 0
  4. 評価:4.000 4.0

    復讐をするのは実は夫の方

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    良くある令嬢のビジネスサクセス自立系話(長いけど分かりますよね?)かと思いきや!!!
    本質が全然違う。そこがこの漫画の面白さ。

    ロザリン(ヒロイン)は平民だけど金持ち娘。
    非常に有能なのだが、女であると言うだけで父と兄に軽んじられ、商団の後継者の座にはつけない。
    代わりに父は倒産しかけの金のない王家との結婚を娘に持ちかけるのだった。

    初の平民として王家に入るが、プライドの高い王族に冷たくされ苦労するロザリン。
    最初はビジネスライクなギブアンドテイクの関係のつもりだった夫(皇太子)だけが、唯一彼女の味方となる。

    夫婦愛がとにかく尊い。
    基本的に辛い話のオンパレードなのだが、この夫婦の絆がしっかりとしているため成功を願ってしまう。

    途中、強いはずのロザリンが正気を失うほど辛い出来事があり、そこから皇太子がお飾りでなく力を発揮していく。
    妻子の受けた傷に復讐するのは、実は皇太子だった。
    彼は国そのもののあり方を変えていく。

    全てを覆す力。
    2人とも本当にお疲れ様でした。
    外伝では2人には是非とも幸せになってもらいたい〜

    • 0
  5. 評価:4.000 4.0

    追わせる女になる方が結局は得

    不思議な魅力のある話。次々と読んでしまう

    ロウェナ(ヒロイン)は美しく善良で、素朴な娘。
    田舎から夢を膨らませ上京する際に、偶然キリアン・デヴォンシャ公爵と出会う。

    頼りにしていた友人に騙され一文無しとなった彼女は、結果として助けてくれたキリアンの愛人となる。
    ロウェナは愛人という境遇のせいか怯え、いつも不安定。
    だがある時、引け目を感じる自分の人生を変えるため、公爵の前から失踪する。

    ロウェナは2回ほど逃げるが、いつもいつまでも金がなく弱っちい。
    誰かの親切に頼らざるを得ないため、そこから足がつき公爵に結果的に見つかる。

    なぜか公爵も逃げた女なんて放っておけば良いのに、いつも探しちゃうんだよね。
    弱小動物のようなロウェナが、実はキリアン(肉食動物)を愛と執着で支配して、意図せず追わせている構図が面白い。
    強くて怖い男にびびるふりして、実際は追いかけられると喜んで尻尾振ってる感じ。

    とにかくロウェナの逃げっぷりと公爵の追いっぷりの半端なさがこの漫画の本質なので、同情から巻き込まれて振り回される周りの人達に、心から同情してしまうわ。。。
    夫婦喧嘩は犬も食わない。のが正解なのですよ。

    • 1
  6. 評価:5.000 5.0

    真の愛を問う話

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    ブレイク(皇子)とアンシア(ヒロイン)の壮大な愛が国を救う話

    前半と後半で、話の表情が全然違う。

    貴族令嬢のアンシアが、顔にあざの出来る死病で見捨てられている状態の皇子に寄り添うところから前半がスタートする。
    転生者でもあるアンシアは、ブレイクの気高さと愛情深さ、王としての資質にいち早く気づく。
    そうして、表となり影となり、献身的に彼を助けていくのだった。

    まるで母親の育児日記のような前半パート。
    2人とも子供でブレイクもとても可愛い。

    でも、それだけでは終わらないのがこの漫画のスケール。
    アンシアはただの世話女房ではない。
    優れた善性と能力を持つ彼女は、ブレイクにかけられた複雑な呪いを解くため、ついに命をかけるのだった。

    後半は、アンシアのおかげで呪いが解け、一躍社交界の寵児に躍り出た大人のブレイクが突然消失してしまったアンシアを求めて彷徨い続けるところからスタート。
    彼らの愛情が、決して幼い頃のおままごとではなかった事が、ブレイクの行動により次々と証明されていく。

    この漫画の底にあるのは実は愛情のもつれ。
    国家建設時に、野心に囚われた男により運命を狂わされた女性を真に救済するとはどう言うことか。

    ブレイクが以前と全く姿形の違っているアンシアを即座に見つけ出すのが、その答えとなる。

    真の愛は表面的な姿を必要としていない。
    現代のルッキズムにも通じるテーマか。

    • 0
  7. 評価:4.000 4.0

    憎まれ口をききつつお互いを心から愛する

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    最強の2人が真の結婚をするまでの話。

    キャラメル(赤髪皇子)と黒モップ(黒髪王女)は、愛する両親からの勧めで、ある日突然、国のために政略結婚をさせられる。
    今まで自分の思い通りにならない事がなかったハイスペックの2人は、お互いに会う前から「こんな勝手な結婚あり得ない。離婚してやる!」と意気込むのだった。

    身分だけでなく、容姿能力、気概にも優れた2人の意地の張り合いからスタート。

    あまりにも並外れたスペックを持つ2人のため、実は最初からかなりお似合いである事がわかる。
    この2人を強制結婚させた両親は、まさにグッジョブなのだ。

    他人が肩を並べられる訳でもなく、スーパーな2人の仲良し世直し旅が始まるのだが、それが長い。。。
    お互いしかお互いを助ける術を持たず、素直になるポイントも山ほどあるのだけど、何故かタイミング悪く「離婚離婚」と言い続ける(特に黒モップ)。

    後半、黒モップの国の父王が倒れたあたりで潮目が変わる。
    黒モップは実家に帰り、弟が即位するのを手伝いながら5年が過ぎる。
    そして、弟王が誕生した途端、キャラメルの待つ婚家に戻るため馬車に飛び乗るのだった。

    口は悪くても思い合う2人。
    最初からお互いを信頼をしていて、意地を張るのは本人達だけ。
    もう少し早めに甘味な関係が欲しかった。
    可愛い2人なのに、実に勿体無い。

    そこが減点

    • 1
  8. 評価:5.000 5.0

    子はかすがい。すれ違った夫婦を引き合わす

    良くある設定、月並みな話なのだが読ませる力がある。

    アステル(ヒロイン)は結婚1日で新婚の夫に離婚を言い渡される。実はヒロインはその一晩で子供を授かるのだが、夫を深く愛していたために彼の前から姿を消す。

    その6年後、地方の田舎で祖父と生まれた子供を貧しいながらも慈しみながら育てていたヒロインを、皇帝となった元夫が連れ戻しに来るところから話が展開する。

    何度も使い古されているテーマで、おそらく皇帝である夫は沢山の政敵と戦い抜くため、当時、妻への恋慕を切り捨てたと思われる。

    アステルも昔と変わらず再会後も夫に惹かれるのだが、最優先は自分の息子の身の安全であるため、今だ政争と政敵に渦巻く皇室暮らしには戻りたくない。

    子の父親である真実を伏せられているにも関わらず、自然と妻子と寄り添おうとする皇帝。
    危険から息子を遠ざけたいヒロイン。
    その2人で綱引きが続いている。

    アステルが子供を心から思いやり可愛がっているのが、類似の他漫画と違うところか。
    とっとと元夫に真実を話し、元鞘に収まり、2人で国を平定するのが吉です!!と言いたいなーーー!!

    • 62
  9. 評価:4.000 4.0

    家父長制度の歪みを夫の愛が正していく

    毒親である父の歪んだ教育のため、自己肯定感の低く臆病で小心なマクシー(ヒロイン)。

    貴族の義務として彼女は父に無理矢理結婚させられるが、その夫(リフタン)は初夜を過ごすとすぐに出兵してしまい、新婚のまま3年間もマクシーは放置されてしまう。

    当然愛なんてないものだと思い込むマクシーだったが、突然戻ってきた夫はしごく当然の権利のように彼女を即日自分の領地にさらっていくのだった。

    イケメンで強くて優しい夫が、溢れるばかりの愛情をヒロインに注ぎ、徐々にヒロインが自己肯定感を育てていく話。

    恋愛ものと言うよりは、子育てものや教育もの近いジャンルかも??と思えるくらい、マクシーの自己評価が低い。
    いつまで経ってもオドオドと自信がない。

    家父長制度に押しつぶされ下位に位置付けられた女性にありがちな扱いなのだとは思うが、もうそろそろ漫画として方向転換と発展が欲しい。

    マクシーもリフタンも、周囲の人間もとても魅力的なのだから。

    • 0
  10. 評価:5.000 5.0

    お互いを尊重し合う愛の格好良さ

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    転生物…なのだが、ヒロインに起こった転生は今のところ仕事力のアドバンテージのみに有利に働きかけ、恋愛にはベクトルが向いてない!

    なんでや?なぜならヒロインは前世で不幸にしてしまった義理の弟を守りたいから。
    つまり、これはヒロインのランが家族愛を元に実業家として無双するお仕事漫画なのです!

    〜なんだけど、それならもっとつまらないはず。
    そこで、義理の弟であるユスタフがポイントとなる。

    昔はヒロインのランが保護するべきか弱き少年であったのだけど、回を重ねるごとに成長して大きくなり、いろんな場面でその優秀さの頭角を出してくる。

    その彼のベクトルこそが恋愛に向いているんですよ。
    冷静で慎重な実力者のため、感情を露わにしない所がミソ。

    年の差やら義姉兄やら、祖国愛やらを全部背負っている、クール系男子の自制の効いた、愛。
    良いですよ!!

    (ちなみにヒロインには重すぎて、それらは直視てきない。いつも逃げる)

    あまり動きのある話では無いけれど、ランとユスの戸惑いながらの愛の歩み寄りが、心を温めてくれる漫画。

    • 2
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