5.0
周囲に望まれる自分を演じている学生時代
読むべき漫画。名作。
ストーリーが特にドラマチックに流れていくわけでは無いが、キャラクターがそれぞれとても良い為、日常の中にドラマがあるような仕立てになっており、若く子供であるが純粋で美しい高校生達の空気感が良く出ている。
ヒロインは周りから浮いている自覚があり、孤独を感じている。
そこに声をかけてくれる同級生男子は、正反対の人気のあるサッカー部のイケメン。
まるで「君に届け」のような設定だが、若干こっちの方がリアリティがある。
お互いの存在が自然で、惹かれ合う過程が分かりやすい。
ヒロインの思いと言葉が丁寧なため、モデる彼との距離が縮まるようで縮まらない切なさ辛さが良く分かるし、彼もまた、周囲に望まれる自分を演じていたことをヒロインを通して知ることになる。
2人が恋愛成就した時にはちょっと泣きそうになってしまった。。。
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