5.0
考えさせられる
男は家庭を持った時、仕事に対する考え方はその家を守ることに向くと思っています。しかしその思いが裏切られ、一人きりにされたときに、何のために生きているのかというところまで追い込まれます。死のうとしたけど死にきれなかったとき、サバイバル生活を選択することは自分はないけど、この作品が言いたいことはサバイバル生活のことではなく、人生と向き合いながら死ぬまで生きることを選んだ男の生き様だと思いました。
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男は家庭を持った時、仕事に対する考え方はその家を守ることに向くと思っています。しかしその思いが裏切られ、一人きりにされたときに、何のために生きているのかというところまで追い込まれます。死のうとしたけど死にきれなかったとき、サバイバル生活を選択することは自分はないけど、この作品が言いたいことはサバイバル生活のことではなく、人生と向き合いながら死ぬまで生きることを選んだ男の生き様だと思いました。
メインになる人物が入れ替わりながら展開していって、読んでる人だけがそれぞれの思惑を知ってしまってるからその先の感情がクロスしたりもつれたりする瞬間を求めて一気に23巻まで読んでしまいました。
夫婦は夫婦の数だけパターンがあるから、隣の芝は青く見える、じゃないけど、お互いが暗黙的に納得してればレスだろうとなんだろうと幸せなはずなんだよな。
この作品は幸せってなんだね、を清潔感保ちながら描写してます。
足場組みに限らず、どこのフィールドでも同じことが言えますね。下には自分の苦労を理解してもらえないし、上からは現場の苦労を理解せず責任ばかり押し付けてくるし(ケツは俺が拭くからと言いつつ)。。
結局、中間管理職は役回りでしかない、ということを認識して下も上もうまぁくコントロールしていくしかないんですよ。褒めそやすだけでは当然見透かされるんだけど。
なんか、こう青春のまっすぐすぎるほとばしりが、台詞に、表情に、それが臨場感となって届けられているから、どんどん先を読み急いでしまう、この次はどんな展開なのかと。これから結婚まで突き進んでまるで課長島耕作のように色んなジェネレーションにスポットを当てていくのですが、ちっともこの中退シリーズのバカらしさ、アホらしさが衰えないんだよなー。
時事ネタを取り入れながら、いち職業についてとことんフォーカスしてドラマを描いていく漫画。本宮先生ですから、得意分野なんでしょうけど、Youtuver編等、今子どものなりたい職業の上位に来ている職業すらも描き切ってしまう。個人的にはとても起承転結が心地よい進行です。
引き込まれ方が尋常じゃない。
ひとつひとつのエピソードが濃くて、次のエピソードに移る手前で話が変わってしまうのを躊躇してしまうけど、死役所職員のプロセスも少しずつ明かされていくし、ニューキャラも出てくるし、飽きさせない構成になってます。
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