5.0
無邪気で鈍感なヒロインと、クール義弟
冷たく硬く凍りついたユスタフの心を、無邪気で鈍感なランが、自分では知らないうちに溶かしていく。
前世の自分が書いた小説のモブ令嬢に転生していることに気付いたラン。主人公の義弟が、将来ヒロインと出会って幸せになるために、自分も周りも幸せになるために奮闘する。
ユス(主人公)のために!と誠心誠意動くランの姿に、初めは疑いの目を向けていたユスも、いつしか自分の頑なな心の壁に穴があいていることに、心の中にランがいることに気づく。まるで、水滴が意図など無いまま硬い岩にも穴を穿つように…
その過程が、楽しく読めます。
自分が書いた小説と、その中の登場人物に責任感を感じていたランだけど、途中、そうでは無い?という設定も面白い。
絵が綺麗。キャラだけでなく、ドレスや、風景、建物なども綺麗。
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