5.0
アニメ化した話題作だけあって面白かった
端正で癖のない絵柄で読みやすく、新旧の仲間と共に過去を紐解き成長していく物語。
変人だけど愛嬌のあるフリーレン、常識人でクールな弟子、ちょっとお馬鹿な旧友の弟子と三人の掛け合いが面白い。
エルフと人間の感覚の差、人属と魔属の断絶など、異種族の描写がとても丁寧。
戦闘描写はサクサク進み、変に長引かせたりしないのも好印象。
全体的にレベルが高い名作です。
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レビュアーランキング 18922位 ?
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端正で癖のない絵柄で読みやすく、新旧の仲間と共に過去を紐解き成長していく物語。
変人だけど愛嬌のあるフリーレン、常識人でクールな弟子、ちょっとお馬鹿な旧友の弟子と三人の掛け合いが面白い。
エルフと人間の感覚の差、人属と魔属の断絶など、異種族の描写がとても丁寧。
戦闘描写はサクサク進み、変に長引かせたりしないのも好印象。
全体的にレベルが高い名作です。
男勝りなアルナ王女が仮の王妃五人が並び立つ隣国に輿入れすることになり、侍女を王女に仕立てて自らは騎士として謀略に立ち向かう。指南役となった第五王妃は幼く高慢なものの、どこか憎みきれない。同情して第二王妃が用意した故郷の手紙を渡してしまい、第五王妃は密通罪で処刑されることに。嵌めた第二王妃が正式な王妃となることを阻むため、第一王妃に接触してアルナ王女を第二王妃に引き上げてもらう。
女騎士に扮した主人公だが、一人になった際に拐われてしまい打つ手がない。後見人が国王に直談判したが公的な捜索はやはり却下され、私的な援助を受けることに。身柄の引き取り先に向かい、奇策を交えて主人公を救出する。
女王の花の主人公と比べれば、わりと普通な主人公が挫折からどう成長するか。
国王は曲者だが腐敗した国を変える気概はあるらしい。
内乱の最中に鳥になってしまった王女が、伝書鳥になって戦地を飛び回り自軍を勝利に導くのが序盤のお話。鳥になって言葉が通じないのは不便なものの、王家のしがらみを離れて自由に飛び回り、将軍に怒られつつも自ら状況を探り自軍に貢献できる立場は充実していた。長い間行方不明だった王女の身体は敵軍の人質になっていることがわかり、何とか取り戻すものの毒で目を覚まさない。苛立ちから鳥の爪で攻撃してしまい、それを目撃した将軍との間に禍根を残すことに。見回りに出て攻撃され、鳥が瀕死になると今度は王女の身体に戻ったものの、鳥だったことを将軍に言えずぎくしゃくした関係になるのが中盤です。
鳥の間はそのコミカルさとシリアスな戦場がいい具合にブレンドされていたのですが、人間に戻ってからが本当にまだるっこしい。王族の立場を考えれば仕方ないのですが、展開まで遅くなってしまって中だるみ感があります。
自分の立場のためにマッチポンプをやるくらい善悪で言えば悪側の主人公で、正直好みは分かれますが、精霊との冒険は面白いです。
倫理観は冒険者としては珍しくないもののかなりアウトローで、少年漫画の難儀なライバルといった風情。途中から殺害も辞さなくなるので、苦手な人は止めておいた方がいいと思います。倫理面に関しては、仲間と衝突して嫌な展開になります。
一方で綺麗な絵柄で繰り広げられる戦闘や魔法は吸い込まれるような美しさで、主人公が口八丁で窮地を切り抜けたり、格下の悪党を叩きのめすのはある種の爽快感もあります。
総じて絵柄を少女漫画にした少年漫画という印象でした。
婚約者の第二王子を裏切って第五王子と通じ、彼の戴冠まで身命を賭けたものの義妹に奪われた主人公がやり直す話。
第二王子ときちんと付き合い、義妹を従姉妹のまま据え置き、第五王子の策略を潰し、挙動不審な父を精査して悪事を暴き、自らが叙爵されるや皇后が参戦。
そこまできても主人公を毒で蝕んだ黒幕すらわからない。
従姉妹は手癖の悪い小悪党に過ぎず、謀略の中心は第五王子と皇后のようだけど、回帰してても大変な相手。
宮廷劇としてよくできているが、恋愛要素は薄めで絵柄の癖は強いので、そこは好みが分かれるところ。
終盤になるまで意味不明なことも多く、主人公もヒーローも理解しがたい。それどころか、実母と実父、末弟に乳母まで理不尽とも言える行動をとる。実母と乳母の悲劇が三姉弟のもつれに繋がり、ディコメンの呪いは開花する。前世の記憶と因果が今の関係にヒビを入れ、周囲も読者も美しい悪魔に振り回される。
そもそも悪魔とは何なのか。
クレチマンとは誰なのか。
断片的に明かされる秘密と苛烈な展開。
義理の息子に至っては結局本心もよくわからない。
それでも読んでしまうのは画力の高さと展開の上手さだろう。
おとぎ話のヒロイン達によるバトルロイヤル。
DBDや第五人格のような1対多数の戦闘で、その回の鬼が他のメンバーを狩っていく。鬼は自分のおとぎ話を題材にしたフィールドを自由に操れる。
主人公のアリスは完璧なアイドルとしてルールに厳格だったが、心がないと反感も買っていた。ゲーム世界に飲み込まれた後は、失った心臓を猫が
代わりに持ち、かわいいアイドルと厳しいハートの女王で人格が二つに分かれたような状態に。容赦なく断罪の刃をふるうアリスは勝ち残れるのか。
戦闘シーンの連続で勢いがある反面、ルールは知らないとわかりにくいかもしれない。
見た目は西洋、中身は東洋の宮廷で繰り広げられる権力闘争です。本来公妾制の西洋でこの手の跡目争いは起きないのですが、最近よく見かけますね。この話でも皇后の息子である第二王子が皇太子に決まっていないのが、お家騒動の発端になっています。
第三王子妃である主人公は、策略の限りをつくして夫を皇帝に押し上げたものの処刑され、それを恨んで回帰した後に復讐をしかけます。ただ回帰後の夫はいたってまともで優しく、理由もなく裏切ったようには見えません。どこかで主人公の残酷な計略を見て絶望してしまったような気がします。そうするとこの復讐は苦いものになるわけですが。
前回は始末した大公を今度は盟友に選び、まず皇后と第一后妃の勢力争いに介入する算段。なかなか曲者ぞろいで、腹の探り合いも面白いですね。
縫製や染色などの技術で貴族の位が受け継がれるという一風変わった作品。
日本も下位貴族が宮中の衣装を仕立てていましたが、西洋ファンタジーでは珍しい着眼点。
蜘蛛の糸を使って魔法をかける「加護縫い」を巡って様々なことが起きるわけですが、この蜘蛛がお蚕さんぽくて可愛らしい。
ヒーローが髭の前王さまなので、そこは好みがわかれるところ。しっかりしているけれど、だいぶくたびれた感じです。
あらすじに虐待とありますが、配下の「翼」まで使った壮絶なものです。周囲の人が常に痛め付け、あらゆる罪をなすりつけるという凄まじさ。
浮世離れした主人公がよく耐えたものですが、二回目でも回避するのはなかなか難しい。徐々に味方も増え、主人公の状況もマシになっていても、母の策謀と呪詛は手強いです。
恋愛面は奥手な二人でじれったいような、ほのぼのするような。
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