rokaさんの投稿一覧

レビュアーランキング 1位

作品レビュー
投稿 724件 / いいね獲得 19,360件
話コメント
投稿 0件 / いいね獲得 0件
  • 新しい順
  • 全ての内容
  • ★2だけ見る
並び順
ネタバレ
その他条件
評価
検索条件変更変更しないで閉じる

21 - 30件目/全82件

  1. 評価:2.000 2.0

    複数の語り手

    単発バラ売り怪談漫画その2。

    いわゆる「ダブル語り手」タイプの怪談。
    (いわゆる、とか私が勝手に言っているだけだが。)

    語り手その1がお遍路の途中である男で、彼が休憩所で出会った女性が語り手その2。
    実際の恐怖体験は語り手その2の女性から語られる。

    こういうタイプの怪談話は、実際に話すときは、話者が複数の語り手を上手く「語り分ける」ことで、一定の効果を生むわけであって、漫画でそれを再現するなら「描き分ける」ことが必要になるのだが、成功しているとは言いがたい。
    そもそも、それを狙ってやっていない。

    • 2
  2. 評価:2.000 2.0

    そりゃねえぜ

    ネタバレ レビューを表示する

    呪いの指輪を巡るホラー。

    恐怖描写にはなかなか気合が入っていて、その点はよかった。

    が、オチが酷すぎる。
    簡単に言うと、「復讐かと思ったら、無差別だったのだ!」である。
    そりゃねえだろう。
    逆だろう。
    ミステリで考えてみてほしい。
    「無差別に発生していたと思われていた事件に、実はこんな繋がりが!」
    これならわかりますよね。
    ところが本作、そうじゃないんすよ。
    「何かしらの繋がりがあると思われていた事件は、実は無差別だった!」
    そんなタコな。

    誤解しないでほしいのだが、無差別の呪い自体を否定しているわけではない。
    むしろ、個人的にはホラーって無差別の方がしっくりくる。
    しかし、いかにも「真相」がありそうなミステリ的アプローチをしておいて、「無差別だった」をサプライズのように提示するのは、あんまりではなかろうか。

    • 7
  3. 評価:2.000 2.0

    お前は私のキャパを超えている

    ネタバレ レビューを表示する

    マッチングアプリで出会った女の子に即日実家に誘われ、ホイホイ着いていく。
    その実家の村への道すがら、「この先命の保証なし」という立て札があるのに「あんな注意書き本当に存在するんだな」で流す。
    村の入り口がまるで刑務所だと感じながらもスイスイ入ってゆく。
    「景観保存地区」だからと、バッグにスマホに鍵に時計、全て取り上げられて平然としている。
    マッチング彼女に胸を押しつけられただけで「まあいっか」とリセットされる。
    この全てが、冒頭の第一話で提示される主人公の姿である。

    駄目だ。
    お前はいくら何でも私のキャパを超えている。

    まあ、一話でレビューを書くのも失礼だから、それなりに読み進めてはみたけれど、共感できるとかできないとかそういうレベルではない主人公の馬鹿さ加減をリカバリーできる要素は、特になかった。

    • 26
  4. 評価:2.000 2.0

    復讐される側の主人公

    昔、「ラストサマー」というホラー映画があったが、それに近い。
    主人公たちが過去に犯した罪によって、復讐される、という話。

    本作のように、「復讐される側」が主人公の作品は、「過去にやったことは悪いが、同情の余地があり、何とか助かってほしいと願ってしまう」という読者の微妙な感情を引っ張り出せないと、成功しない。
    これは結構難しくて、過去の罪を上手く設定するとか、キャラクターの丁寧な作り込みとか、きちんとしたバックグラウンドがないと成立しない。
    本作はそのいずれも物足りなく、入り込めなかった。

    復讐が奇妙な漫画アプリによって予告される、という点は新しいには新しかったが、だからどうということもなく、「何でそんな回りくどいことを」という感想以外は湧かなかった。

    • 2
  5. 評価:2.000 2.0

    許されない改変

    ネタバレ レビューを表示する

    「タイトルがネタバレじゃん」と思ったのだが、原作のルポがあると知り、それならまあ、その点は仕方ないか、と思った。

    冒頭は「保護者サイド」の視点から描かれ、その後、同じエピソードが「教師サイド」の視点から描かれる。
    両者は全く別の内容であって、このあたりは、漫画ならではの演出で、なかなか面白いと感じた。

    実際の事件について、ちょっと気になって調べてみたが、とんでもない話で、親の異常性、学校および教育委員会のことなかれ主義とその脆弱性、浅薄なマスコミの無責任など、様々な問題を孕んだ事件であった。
    この事件を教師サイドに立って取材したルポの存在自体は貴重であるし、その漫画化を否定するつもりもない。

    しかし、原作がフィクションではなくルポルタージュである以上、原作の改変は絶対にまずい。

    まず、主人公の教師の年齢が全く違う。
    現実では46歳とのことだが、漫画ではかなり若く描写されている。
    おそらく漫画の主人公としての見栄えを考慮してなのだろうが、それはやっちゃいけない。
    フィクションなら何でもありとは言わないが、どういったってノンフィクションは、事実に対して一定の責任を負わざるを得ない。

    この改変があった時点で、私はこの漫画の全てを信用できなくなった。
    仮に原作のルポが真摯な取材に基づいて書かれているのだとしても、この漫画がそれを忠実に再現しているのかどうかは、甚だ疑わしい。

    • 4
  6. 評価:2.000 2.0

    噛み合わないテンション

    宝塚歌劇団みたいな女性オンリーの歌劇学校に、男が潜んでいるという噂があるのだが…という話。

    何というか、作中の登場人物たちのテンションと、読むこちら側のテンションが、全く嚙み合わない。
    もっと言うと、登場人物たちのテンションについていけない。
    現実世界でときどき、「お前何でそんなにテンション高いの?」ということがあるが、読んでいる最中、あれが終始続くと思っていただければわかりやすいかと思う。

    この原因はおそらく、圧倒的な説明不足にある。
    キャラクターたちが泣いたり喚いたりすることについて、作者の側にはおそらくそれなりの必然性というものがあるのだろうが、それがあまりに伝わらない、というか描いていない。

    何か、みんなが盛り上がって騒いでいるときに一人で冷めていると、協調性がない奴みたいに見られるが、私は終始そういう奴の立場で作品を眺めるしかなかった。
    多分、私が悪いんじゃないと思うんだけど。

    • 3
  7. 評価:2.000 2.0

    怖いんじゃない、痛いんだ

    私は怖い話は好きだが、痛い話は嫌いである。
    ということで、読んだ私が間違っていた。
    その点は、すみませんでした。

    別に本作はホラー漫画ではないし、「いや、別に怖がらせることなんて狙ってねーし」と開き直られたら、私は何の反論も出来ない。
    だったらまあ、「怖い」というのは、「読者にスリルを与える」というふうに言い換えてもらってもいい。

    申し訳ないけれど、漫画でも映画でも、ホラーであれサスペンスであれ、「痛い」の方向に振り切った作品というのは、はっきり言って志が低いと思う。
    こういう言い方は嫌いなのだが、低俗だ。
    なぜなら、読者に恐怖を与えるより、「痛い」と感じさせる方が、百倍簡単だからである。

    ちょっと想像してみればわかるが、あなたが今から大の大人を怖がらせる話をして下さい、という課題を与えられたとしよう。
    結構ハードル高くないですか?
    しかし、これが「痛がらせる話」となると、途端に敷居が低くなる。
    それこそ爪がはがれた話でもすれば、事足りるだろう。

    感動の押し売りみたいな作品のことを指す「感動ポルノ」なんて言葉があるが、この種の作品を今後私は「恐怖ポルノ」と呼ぼうと思う。

    • 3
  8. 評価:2.000 2.0

    タイトルでアレルギーを起こす

    ネタバレ レビューを表示する

    ミもフタもないことを言うが、タイトルが嫌だ。
    冗談ではなく、タイトルは大事だ。
    ある意味、その作品を象徴するものだからだ。

    まず、こういう「とりあえずセンセーショナルよね」的なタイトルが私は大嫌いである。
    「私のクラスの生徒が、一晩で24人死にました。」とか(他作品へのとばっちりで申し訳ないが)ね、もうタイトルたけで知性の欠如を感じる。

    次に、「読者に問いかけちゃうわよ」的なタイトルも私は大嫌いである。
    「離婚してもいいですか?」とか(繰り返し、とばっちりで申し訳ないが)ね、お前は誰に聞いてんだ、とイライラする。

    何と本作、その両方を兼ね備えたタイトルである。

    何が「罪ですか?」だ、罪だっつーの、殺_人は罪だっつーの、法治国家ナメんな。
    罪を遂行する覚悟を決めろ、汚れて生きることから目を背けるな、罪を正当化すんな。

    あー、またムカついてきた。
    タイトルがアレルギーを引き起こす。
    もうね、なぜ私がこれを読んだのかがね、謎だよね。

    さて、本編ですけれども、正直、タイトルほどは酷くなかった。
    しかしまあ、これで「殺された」っていうのはいくら何でも無理があるし、被害者は気の毒ではあるけれど、自らの愚かさでもって自分を追い込んだようなところもあり、そこまで同情できなかった。
    そうするとまた、タイトルにムカついてきて、私はただ、絶望するしかなかった。

    • 38
  9. 評価:2.000 2.0

    劣悪なソリッドシチュエーションスリラー

    映画で言うと「CUBE」とか「ソウ」みたいな、いわゆる「ソリッドシチュエーションスリラー」的な漫画だが、そんなジャンル分けを不毛に感じるほどクオリティーが低い。

    何が起きたのか?
    何が起きるのか?
    あいつは誰なのか?
    それら全ての謎が、悲しいくらいにどうでもよく、「もう勝手にやってくれ」「どうにでもなってくれ」としか私は思えなかった。

    物理法則を無視したようなアクションシーンの適当さも、いい加減にしてほしい。

    • 2
  10. 評価:2.000 2.0

    人なのか駒なのか

    ネタバレ レビューを表示する

    アラサー女性の仕事模様、恋愛模様、みたいな話なのだが、うーん、どうなんだろう。

    何だか、全てが作りものじみている。
    主人公の葛藤や焦燥も、主人公の恋人の浮気相手の悪意の塊みたいな造形も、どうにも漫画の中でその役割を演じるためだけに作られたキャラクター、という印象が強すぎて、私はまるで入り込めなかった。
    そのようなキャラクターを、私は「駒」と呼ぶ。
    作品における「駒」を全て否定するつもりもないのだが、このようなタイプの作品においては、人が駒ではやはり駄目なんじゃないか、と思う。

    • 3
全ての内容:★★☆☆☆ 21 - 30件目/全82件

設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています