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作品レビュー
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11 - 20件目/全82件

  1. 評価:2.000 2.0

    ループの意義は

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    ループもの、というよりは、よくある不倫漫画にループの設定を無理に持ち込んだ、という印象が強かった。
    穿った見方をすれば、「これじゃありきたりだから、ループものでいってみますか?」と編集者から提案でもあったんじゃないか、と思うような作品である。

    そんなとってつけたようなループ設定だから、当然、粗も多く、オーソドックスな「死ぬとループする」という設定に加えて、「死を回避できてもループする」という形なのだが、これがさっぱり機能していない。
    死んでもループ、寝て起きてもループ。
    何か、緊張感がない。
    何普通に寝てんだよ。

    他作品の推薦でアレだが、私が読んだ最高のループものは「サマータイムレンダ」である。
    ループものの傑作をお探しの方は、是非。

    • 13
  2. 評価:2.000 2.0

    今日も今日とてデスゲーム

    私のレビューを継続的に読んでくださっている奇特な方がいらっしゃるならば、「こいつ、またデスゲーム系読んでんじゃん、馬鹿じゃねえの?」と思うだろう。
    安心して下さい、私自身もそう思う。

    さて、本作、絶望的なほどの欠点もないけれど、拾うべき点もあまりに乏しい。

    これ系を読み過ぎて、何だか評価基準がわからなくなってきたので、正気を保って評価するために、デスゲーム系が面白くなる条件みたいなものを、今、私なりに考えてみた。

    ①ゲームそのものの完成度が高い。
     これは「ルール設定」の面白さ、と言っていいと思う。

    ②頭脳戦として練られている。
     一見不可能に見える状況を「そう切り抜けるか!」という面白さ。

    ③予想を裏切る展開。
     特に、「安全圏」にいると思われていた人物が死ぬ、とか。
     あるいは、ゲームに意外な目的があった、とか。

    ④キャラが立っている。
     先の③も、実はこれがないと成立しない。
     デスゲームである以上、死んでもいいキャラしかいなければ、意外であってもどうでもよくなる。

    ⑤緊張感がある。
     これも、④がないと成立しない。
     「別にこいつが死んでも」と思われてしまったら、緊張感もクソもない。

    そういうのが、本作、一個もない。
    逆に、また他作品の推薦で申し訳ないのだけれど、「今際の国のアリス」には、前述の①~⑤の全てがあった。
    そういうことなのだ。

    まあ、こんな箇条書きで作品が出来上がるほど、創作の世界は甘くはないけれども、何かひとつくらいはあってほしい、とも思う。

    • 4
  3. 評価:2.000 2.0

    違和感と嫌悪感

    もう随分と昔の話になるが、高校の頃、オウムの一連の事件に関する本を何冊か読んだ。
    おそらく、オウム真理教という存在にまつわる「なぜ」という問いは、当時の私にとって、なかなか重たいものだったのだろう。

    こういう言い方は何だが、今にして思えば実に馬鹿げた事件だったと思う。
    しかし、その馬鹿げた事件が異様な規模で起きてしまったことが恐ろしいのであって、雑に言えば、それが時代というものであり、人間というものなのだろう。

    「今更」こういう漫画が世に出ることを、別に否定はしない。
    ただ、ペラペラの考察をいかにも深みがあるかのように煽る演出は茶番もいいところで、言葉は悪いが、馬鹿じゃねえの、という感想しか湧かなかった。

    基本的なトーンがコミカルなのも考えもので、私は何かと不謹慎、不謹慎と騒ぐのは嫌いだが、コミカルに描きながらそれが絶望的につまらないので、違和感と嫌悪感だけが募ることになった。

    漫画でオウムのことを知ろうと思うなら、小林よしのりが描いたものを読む方が、百万倍有意義かと思われる。

    • 6
  4. 評価:2.000 2.0

    何なの?

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    曜日ごとに人格が入れ替わる、という男の話、らしい。

    「らしい」と妙な言い方をしたのは、私にはどう考えてもそういう話には思えなかったからである。

    読んでもらえば伝わると思うのだが、「人格」が入れ替わる、という漫画の表現として成立していない。
    肉体を含めてただ別の人間になっているようにしか見えない。

    私の頭には「は?人格?」と絶えず不快なクエスチョンマークだけが浮かび続け、マジで何が何だかわからなかった。
    訳がわからないということは、とても恐ろしい。

    • 4
  5. 評価:2.000 2.0

    勉強不足

    風変わりな精神科医の主人公が、患者の深層心理を解き明かす、的なサスペンス。

    正直、この題材を扱うにしては、勉強不足。
    ちょっとかじったレベルの心理学、精神医学を漫画に「取り入れた」程度で、素人目に見ても、さすがに浅すぎるし、リアリティーも何もあったものではない。

    別に精神医学に限らないが、ある程度専門性の高い分野に踏み込む漫画には、もうちょっとちゃんとしてくれ、と思う。

    • 4
  6. 評価:2.000 2.0

    浅はかな生と死

    自殺を禁止する法律、通称「抑死法」が成立した社会で、自殺志願者(死願者)を止める「抑死者」の活躍を描く話。

    申し訳ないが、全てが薄っぺらい。
    軽々に論じられるはずのないテーマを、あまりに軽率に描いてしまっている、というのが率直な感想である。

    だいたい、「自殺を禁止する法律」という設定からして緩すぎる。
    「禁止」って、それを破ったときにどういう罰則があるのか、例えば死んだ人間の財産が没収されるとか、遺族にペナルティーが科せられるとか、そういう描写は一切ない。
    単に「自殺はいけませんよ」というだけなら、それは単なるスローガン(まあスローガンですらないが)であって、法律ではない。
    そういうことを含めて、何かと浅はかさが露呈されており、まるで入り込めなかった。

    • 4
  7. 評価:2.000 2.0

    見世物の域を出ない

    コンビニでよく売っているような、有象無象の「見世物」的な犯罪実録漫画のひとつ。
    こういう漫画は大体においてそうなのだが、圧倒的にリサーチが足りない。
    ネットで5分で拾えるレベルの情報しか得ようとしていない。
    私はそういう姿勢が嫌いであるし、申し訳ないが、わざわざ読むようなものでもなかった。

    話のラストで不意な注意喚起、「あなたのすぐ傍に犯罪者が…」みたいな空気を出しているが、とってつけたもいいところで、何の迫力もない。

    ただまあ、これより少し前に読んだ別の犯罪実録漫画があまりに酷かったせいで、読んでいてある種の安心感すら覚えた。
    全ては相対性の中に存在しており、ときどきアワやヒエを食べることで白米のありがたさを思い出すようにして、私は生きている。

    • 4
  8. 評価:2.000 2.0

    普通にやってんじゃねえよ

    10万円で3分間だけ死者を生き返らせる、という設定のオムニバス。

    設定自体は悪くないと思うが、特別な感動はなかった。
    何か薄っぺらいな、とか、もっとドラマチックに出来たんじゃないかな、とかいう引っかかりは、往々にして残った。

    あとは、個人的な好みの問題かもしれないが、作品のテーマからすると、メインキャラクター2人の「健全さ」がどうにも引っかかった。
    片方が女子高生という設定もわけがわからないし、彼女が明るく、うるさく、鬱陶しい。
    仮に死者を3分だけ生き返らせるなんて職業があるとしたら、それに携わる人間はどういったってある種の影や業を引き受けざるを得ないだろうが、そんなもの、欠片も感じさせない。
    禁忌、邪教の類だろ。
    もうちょっと何か背負えよ、普通にやってんじゃねえよ、と思った。

    • 4
  9. 評価:2.000 2.0

    対象年齢

    私の勝手な先入観で失敗しているので申し訳ないのだが、思っていたよりも作品の対象年齢がだいぶ低かった。
    小学校のときに読んだらまあまあ入り込めたかもしれないが、これ、大人が読むにはちょっときつい。

    絵柄はそれほど子ども向けという感じではないが、それ以外の全てが、圧倒的に幼い。
    大人が読んで子ども時代のノスタルジーを感じる、という種類の作品ではなく、嫌な言い方をすると、大人になってこんなもの、恥ずかしくて読んでいられない。

    本当に素晴らしい作品は、仮に子ども向けであっても、大人にも何かを感じさせるものだ。
    子ども向けの作品と、子ども騙しの作品は、違う。
    私はそう思うから、どうしてもこういう作品を評価できない。

    • 2
  10. 評価:2.000 2.0

    血の通わない家族たち

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    家庭で妻と娘から虐げられている夫の話。
    夫はその理由がわからず、悩みながら生きている。

    まあ、好きに悩んでくれたらいいけど、いくら何でも都合がよすぎる展開に、正直うんざりした。

    駅のホームから落ちかけた主人公をナイスバディーの美女が助けてくれて、待ち合い室で話を聞いてくれて、「それってDVじゃないですか」などと差し出がましいことを言い、翌日にはSNSの投稿から主人公の居場所を突き止めて、自分を傷つけるような家族は捨てちゃったらどうですか、などとほざく。
    何なんだお前は。

    主人公の娘は不登校だが、久しぶりに登校したら転校生のイケメン(ちなみにこいつは主人公を助けたナイスバディーの息子)が突然、友達になろう、と手を差しのべる。
    その日の夜には、深夜のファミレスで話し合っている両親の会話を盗み聞きしたい娘のために、繰り返し、深夜のファミレスまでノコノコ来てくれる。
    何なんだお前ら親子の即効性の高いバイタリティーは。

    登場人物たちの苦しみも悲しみも怒りも、全てがご都合主義の作り物で、まるで血が通っていない。
    何の共感も同情も感情移入も出来ない。
    なぜならここに描かれているのは、人間の感情ではないからだ。

    • 53
全ての内容:★★☆☆☆ 11 - 20件目/全82件

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