Mayayaさんの投稿一覧

レビュアーランキング 3位

作品レビュー
投稿 1,110件 / いいね獲得 9,378件
話コメント
投稿 3,314件 / いいね獲得 2,026件
  • 新着順
  • 全ての内容
  • ★4だけ見る
並び順
ネタバレ
その他条件
評価
検索条件変更変更しないで閉じる

31 - 40件目/全205件

  1. 評価:4.000 4.0

    みんな違って、みんないい

    「みんな違って、みんないい」金子みすゞ氏の作品が、特に好きというわけではないけれど、このフレーズは好き。自分のことも、肯定してもらえているような気になるから。
     それは、出産に関しても同じ。産むも、産まないも、産めないも、人それぞれ。それが、選択したことであっても、選択させられたことであっても…みんな違って、みんないいと思う。
     母親が何歳であれ、最終的に産むことを選択し、この星に新しい生命を送り出すって、素晴らしいこと。医学の進歩で、受精〜着床までは人為的に行うことができても、出産そのものは、まだまだ女性だけに託されている。どんな条件下であれ、一人の女性が決心し、命をかけて出産に臨み、新しい別の命を送り出しているという事実を、もっと大切にしてもよいのではないか。
     出産後の女性の働き方については、ネガティブに表現されているものが多いが、個人的には、以前と比べれば格段に条件が良くなっていると考える。それは、過去の働くママとパパたちが、少しずつ少しずつ社会の「常識」を変え、意識を変えてきたことの積み重ね。ならば、これからもっと出産・子育て環境のよい未来がやってくると信じたい。
     大切なのは、声をあげること。この作品を読んで、共感、肯定、否定、やっかみ、嫉妬、どんな感想をもってもいいと思う。そのリアルな声が、誰かの目に留まり、社会を少しずつ変える波になっていくと信じているから。

    • 0
  2. 評価:4.000 4.0

    リベンジ最優先でお願いします

     タグはまだないけれど、多分異世界転生ファンタジーなんだろうなぁ…ただし、転生してきた(聖女)セリカは、自己中で、傲慢で、キレやすくて、ただただはた迷惑な存在。召喚されたっていうより、現実世界から追放されたんじゃないの?って思うくらい、見事な悪聖女っぷりです。
     こちらの世界では、実は何人も「異世界人」が存在していて、それぞれ何かの能力に秀でているって設定が面白い。まるで、ウルトラマン?スーパーマン?でも、ヒロインのミネルバも、何かの能力をもっているようで、それは今後明らかになっていくのかな。
     一方、ヒーローのグレイリング帝国皇弟ルーファスは、体の弱い兄の立場を護るため、目立たぬように、隙を見せないように、利用されないようにと、漆黒の騎士として人を愛することを禁じられてきました。だから、恋に対する免疫がなかったのかな?ミネルバに会うなり、一発ふぉ〜りんらぶです。相手がセリカじゃなくて、取り敢えずよかった〜💦
     みんなで力を合わせて、セリカの陰謀に立ち向かう関係上、どうしても登場人物が多くなるのが玉に瑕ですが、とにかく、できるだけ早くセリカの高慢ちきな鼻をへし折ってほしい…自分としては、珍しく「溺愛」よりも「リベンジ」に目が向きそうな作品です。

    • 4
  3. 評価:4.000 4.0

    ハッピーエンドを信じて読むしかない!

     なんか、ものすごいお話が始まりました。異世界転生でもなく、タイムリープ回帰でもなく、魂入れ替わり?それも、ヒロインと悪女の?婚約したばかり?こりゃ、アドバンテージ大きすぎです。まあ、結婚した後ではなかっただけ、よしとするべきでしょうか…。
     (悪女)ベルナデッタは、確かに真性の悪女ですが、もし彼女を取り巻く環境が、もう少し違ったものだったら、案外まともで優秀な皇太子妃候補になれたのではないでしょうか。それほど、彼女にかけられた「期待」は、過酷で冷たいものでした。魂の入れ替わりを考え、提案できたほどの頭脳の持ち主です。彼女の悪女っぷりが、際立てば際立つほど、哀れに思えてなりません。
     この手のお話につきもののジレジレ感は、他の作品よりやや多め、(悪女)マリアを筆頭に、(ヒロイン)ベルナデッタの足を引っ張る輩が、次から次へと登場するので、読み進めるのに結構忍耐を必要とされます。ただ、ヒーローのヘンリーをはじめ、少しずつ(ヒロイン)ベルナデッタを見直す人々も増えているので、タイトル「返り咲くまで」を信じて、読み続けようと思います。
     ところで、最後のハッピーエンドは信じているものの、ラストでヘンリーの隣にいるのは、元どおりマリアの体なのか、それとも中の人はマリアのベルナデッタなのか…ものすご〜く気になりますねぇ…。

    • 9
  4. 評価:4.000 4.0

    好きになった相手が、恋愛圏内

     亜耶サン、挙式前にも関わらず他の女に絆されて、一方的に別れを告げるような優柔不断男との失敗を、10年間も引きずるの、もったいないと思いませんか?結局あなたは、二股男に共感と理解を示してしまったけれど、そこはすんご〜く怒るところでしょう。怒って、怒って、相手を罵倒して、後始末を全部押し付けて、社会的に抹殺して、慰謝料ぶんどれるだけぶんどって、そして、次に進めばよかった…そうするには、あなたは優しく、頭が良すぎたのかもしれません。
     天に二物を与えられたことが仇となって、生きづらさを感じている遥クン。確かに大変そうだけれど、きっと向けられているはずの「善意」までシャットアウトしてたら、もったいないと思いませんか?せっかく天から与えられた二物です。うま〜く使いこなしていくと、この上ない武器になると思いますよ。
     こんなもったいない二人が、神の采配で(実際には部長だけれど)、「疑似恋愛」というリハビリ?上書き?シミュレーション?にチャレンジということで、どんなポンコツっぷり、もとい戸惑いとドキドキを提供してくれるのか、早くも楽しみでなりません。好きになった相手こそが恋愛圏内、不器用な二人の接近を、ゆる〜く見守っていきたいと思います。

    • 0
  5. 評価:4.000 4.0

    実名でかなりネタバレなので…

    ネタバレ レビューを表示する

    (→レビュータイトルから続く)自分で読み解きたい方は、読まないでください…とお断りしておきます。
     まず前半は、美千花と恭平が、スイーツを媒介にどんどん距離を縮めて、甘々なシーンをこれでもかというくらい繰り広げ、読者を胸焼けさせます?ただ、よく気をつけて読むと、恭平の言動の幾つかに、伏線が…「もし、僕に秘密があったらどうする?」そう、恭平は、美千花も勤める渋神銀行頭取の長男で、後継者候補の一人だったというオチ。

     後半は、前半とうってかわって、重〜い雰囲気。嶺沢から本名の渋神に戻り、専務に就任した恭平は、仕事に忙殺されて思うように美千花に会えず、二人の関係に暗雲が立ちこめます。まあ、仕事が忙しいだけだったら、まだ我慢できるんだけどね。そこに、特定の誰かの「悪意」が入ってきたもんだから、ああ面倒くさい!今回のラスボスは、恭平の継母で、頭取夫人の昌子氏。正直、この人が出てきたら、このお話、一気に陳腐なものになってしまいました。

     とっくに財閥解体されているんだから、たかが一頭取夫人が、銀行の人事に口出しなんかできないはず!にも関わらず、「貴女を全力で潰すだけよ❤︎」なんてのたもうもんだから、あー、勘違いも甚だしい。そもそも、自分が夫に顧みられない鬱憤を、前妻の息子の恭平に向けるなんて、大人の風上にも置けない。中学校から全寮制?死んだ母親の旧姓を名乗れ?理不尽にも程がある💢それを許した、父親も父親だけれど…。こんな親の風上にも置けないような人物たちを両親にもちながら、恭平と異母弟の絋平がまともに育ったのは、奇跡に近いよね。

     結局、最後は恭平の一発逆転ホームラン?で、大団円を迎えるわけですが、「気持ちは変わらない」と言っていた美千花が、恭平のために身を引こうとした流れは???そこは、恭平を信じて頑張って欲しかったよ、美千花。タイトルどおり、恭平の強さと溺愛っぷりが際立っている作品なので、そこを楽しんでいただきたいと思います。

    • 12
  6. 評価:4.000 4.0

    悪くて嫌味な女子オンパレードを蹴散らして

     敵と味方が分かりやすくて、2周目ならではの倍返しができて、更にこの時代設定の中で、女性が専門職に就いて上を目指す…「チャングムの誓い」じゃないけれど、ヒロインが幾多の困難に立ち向かいつつ、自分の立ち位置を高めていく、タイムリープサクセスストーリーです。
     画は、ヒロインが下ぶくれに見えたり、表情が固かったりと、当初あまり上手な印象を受けなかったのですが、慣れるとアラ不思議、このお話の世界観とマッチして、全然気にならなくなります。むしろ、雨後の筍の如く、次から次へと登場してくる悪くて嫌味な女たちの描写には、ぴったりハマっているかも?
     九卿は、1周目の経験と反省を活かして、自分を陥れようとする輩の企みを尽く潰していきますが、ここまで賢いのなら、なぜ1周目でももう少し見抜けなかったのか…。これって、全転生モノに課せられた宿命の?命題かもしれませんね。失敗は成功の母(父だっけ?)、やはり人は学ぶ必要がある生き物ってところでしょうか。
     どーしよーもない男たち(例えば、九卿父)もそれなりに出ていますが、やはり、このお話の真骨頂は、悪くて嫌味なライバル女子たちを、知恵と度胸を使い分けた九卿が、涼しい顔でやりこめていくところ。まだまだ困難はありそうですが、この先も理不尽に屈することなく、林越と幸せになるラストまで突っ走ってほしいと思います。

    • 3
  7. 評価:4.000 4.0

    「僕と結婚しませんか?」にはワケがある

    ネタバレ レビューを表示する

     いきなり婚ネタの作品は数あれど、そのほとんどが相当無理のある設定で、まず現実味がない。でも、こちらの理来と旭は、本家と分家という柵があったし(本人たちは知らなかったけれど)、幼稚園のときに理来が旭を助けたというきっかけがあっての「僕と結婚しませんか?」だから、まあ、ぎりぎりアリかな?それでも、幼い頃の淡い想い頼みのプロポーズは、やっぱ、いきなりだよなぁ…。
     まあ、いきなりプロポーズの後は、旭の理来に対する押しの一手作戦で、ある意味安心して読めます。だって、元カレ出てこないし(理来にはいたこともない)、元カノ出てこないし(旭にはいただろうけれど)、二人の間に割り込もうとするマウント女子も出てこない!うん、これ貴重。(ついでに、エロもありませんが…)押しまくる旭に対して、恋愛初心者でおひとり様志向の理来の、ド天然な反応が、くすりと笑えます。
     一つ難を言えば、前半は、理来に想いを伝えるための旭のあれやこれやで、テンポよく読めましたが、後半は、理来が自分の生き方を見直すところに、話の中心がシフトされており、「恋愛」を期待していた読者には肩透かし感も…。ちょっと、上手くまとまりすぎ?それでも、こんないきなり婚、あってもいいかもね。

    • 0
  8. 評価:4.000 4.0

    三白眼風ウサギの王子サマ

     ウサギ化した大公ハデルンと、身代わり公女ゼノビアの、「真実」を試される恋物語です。だから、ハデルンの獣化は、全く理に適っている。だって、大公の前ではいいフリしていても、ウサギの前では油断しちゃうからね〜。相手の本質が分かるってモンだ。だから、ゼノビアの性格の良さも、彼女の抱えている葛藤も、全部理解した上で、それでも彼女に惹かれていくのだから、ハデルンの気持ちは本物なのでしょう。
     一方、ゼノビアはというと、ウサギのルンのことは好きでも、人間のハデルンには会ったこともない。さらに突っ込むなら、そもそもゼノビアの正体は、平民のラリサ。大公のハデルンとは、とんでもなく身分の差がある。お伽話でもあるまいし、この二人、どこにくっつく余地があるんだい?
     イケメンのハデルンなのに、ウサギ化中は、目つきの悪い三白眼風黒ウサギ、そのギャップが笑えます。同時に、大公として、人間として、少しずつ成長していく様子は、頼もしい限り。ハデルンとゼノビア(ラリサ)、超絶身分差と「真実の愛」の壁を超えて、無事結ばれるのか、しばし見守っていこうと思います。

    • 0
  9. 評価:4.000 4.0

    なんで婚約破棄できないのかは…

    ネタバレ レビューを表示する

     悪役令嬢キャサリンが、処刑エンドを回避すべく王太子レオナルドとの婚約を解消しようと、あれやこれや画策するのに、どうしてもうまくいかない…おまけにレオナルド自身が、キャサリンを好きで好きでたまらなくて…という「悪役令嬢転生王道ラブストーリー」です。王道ですから、勿論ラストも他作品と同様、ハッピーエンド♡安心して読むことができます。
     では、「なんで婚約破棄できないの!?」か…それは、レオナルドが、子どもの頃からキャサリンを自分の「心」と定め、必ず王族に迎え入れようと策を巡らしてきたから。まあ、自分の配下をキャサリンの家に潜入させて、監視と護衛をさせるくらいは分かるけれど、彼女の食事に毒を盛って、耐性をつけさせたって!?本人の了承も得ずに!?そりゃ、やり過ぎだよ、レオナルド…たとえ結果オーライであってもね。
     それに、“ヒロイン”マリアンネが、稀に見る真性悪女だったので、もし「原作」どおりレオナルドとマリアンネが結ばれていたら、オータニアは戦火に包まれていたかも…。その意味でも、婚約破棄はできなかったと思います。王道の悪役令嬢再生物語、話数もちょうどよくて、なりなりにお薦めですよー。

    • 4
  10. 評価:4.000 4.0

    「王の菜園」の救世主は?

     江本マシメサ先生の作品は、単純に腹が煮え繰り返るようなクズ悪役の登場が少なく、気持ちよく読めるから、好きです。今作の敵役も、素直に気持ちを表さなかったために、ヒロインリュシアンの恋愛対象外になってしまった、幼馴染みのロイクールくらいかな?でも、全然悪人じゃないし、むしろイタくて可哀想なお坊っちゃま…。完全に、ヒーローコンスタンタンの引き立て役です。
    「北欧貴族と猛禽妻」でも感じたけれど、漫画でありながら、それぞれの土地風土に目を向けたり、さりげなく異文化を紹介したり、経済活性化について触れたりするなど、読めばちょっと頭が良くなる?印象。(個人的に「江本マシメサ講座」と呼んでいます)今作も、人材活用や税金の無駄遣いについて問題提起して、「王の菜園」再生に向けて、リュシアンとコンスタンタンとの恋模様を交えながら、楽しく紹介しています。
     一つ気になったのは、ロイクールに攫われて、夜明かししたリュシアンが、ロイクールと結婚させられなかった件。普通は名誉が穢されたとして、スキャンダル対策で、絶対結婚させられるでしょ。そこだけ?でしたが、規格外令嬢のリュシアンだから、まあ、誰も気にしなかったんだろうなー。

    • 0
全ての内容:★★★★☆ 31 - 40件目/全205件

設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています