Mayayaさんの投稿一覧

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1 - 10件目/全566件

  1. 評価:5.000 5.0

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    犬好きの、犬好きによる、犬好きのための…

     山田南平先生って、凄いっ!「紅茶王子」シリーズでは、「紅茶」について、とことん追求されていらっしゃいましたが、今作は「犬」!犬好きではなくても、犬好きになれたような錯覚を起こさせる、萌えポイントいっぱいの異種カップルファンタジーラブコメです。
     萌えポイントの一つめは、何といっても南平先生の描く画の「骨格の美しさ」。これ、人間だけでなく、犬にも当てはまるんです。いろんな犬種が登場しているのですが、シュッとした子でも、モフモフした子でも、みんな「犬」らしく美しく描かれている。ましてや、垂れ耳ドーベルマンアキラの美しさ、カッコ良さといったら…犬が出てくる漫画史上、最高レベルです!
     萌えポイントの二つめは、アキラが犬化していても、人間「晃」が透けて見えるほど、気質が豊かに表現されていること。これって、トモキにも当てはまるんだよね。瞳の雰囲気を寄せているからかな?ドーベルマンのアキラは、晃にしか見えない…南平先生、凄いです!
     他の異種婚もの…特に「満月」が関係する作品は、自由に姿形を変えるられないことが多く、そこが物語のキモでもありましたが、こちらはペンライトで自由自在に?人間←→犬を行ったり来たり、このタイプの話につきものの悲壮感が、全くありません(笑)
     シリアスとコメディーが程よくブレンドされた、犬好きの、犬好きによる、犬好きのためのファンタジー、少子化日本に逆行すべく、律歌とアキラの間にたくさん子ども(犬?)たちが誕生することを願って、星5です。

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  2. 評価:4.000 4.0

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    エッセンシャルワーカーのすすかぶり

     ホワイトカラー、ブルーカラー、肉体労働者、知的労働者、3K、etc…職業に貴賎はないといいながら、「差別」する用語はいくらでもある。「すすかぶり」を蔑むこの「黒蝶」の村だけが、決して異様で特別なわけではない。コロナ禍でも、エッセンシャルワーカーと呼ばれる人々が、最前線で社会を支えてくれたおかげで、文化的且つ快適な生活を維持できたことは、記憶に新しいはずである。
     この物語での宵と夜光は、まさにエッセンシャルワーカー。宵が集めた黒蝶を、夜光が祓うことによって、村の平安が維持されているのだから、夜光だけでなく宵も「生き神様」として大事にされてもおかしくないのに、何故「すすかぶり」と蔑まれ続けるのか…女神の「すすかね」が、関係しているんだろうなぁ…。
     そもそも自分に降りかかるはずだった災い(黒蝶)を、生き神に祓って貰い、安寧を得ようとするこの村のシステムこそポンコツ。苦労知らずばかりの、恩知らず集団に成り下がっている。この村が、いつか破綻することを願ってしまう自分、相当根性悪…。
     灰被りのシンデレラは、王子様が迎えに来て幸せになったようだが、煤被りの宵の幸せはこれから。せめて漫画の中でくらい、健気で良い子が報われてほしいと願うのは、甘すぎだろうか。

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  3. 評価:3.000 3.0

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    冒頭、自ら死を選ぶ設定は如何なものかと

     回帰リベンジものですが、冒頭に共感できない重大事案発生!それは、1周目のヒロインが、自ら命を絶ってしまうことです。転生相手が自死したところに、ヒロインの意識が入って…という設定は、時々ありますが、大元の主人公が自ら死を選ぶことは、例え漫画でも看過したくない。これで、2周目の人生がうまくいこうものなら、目も当てられない。解釈の仕方によっては、自死を肯定することにもなりかねません。
     ところで、回帰後、セシリアの視点で、イーデンの言動や表情を追っていますが、どう頑張っても、セシリアを愛しているようにしか見えない。百歩譲っても、好意をもっていること間違いなしです。
     では、なぜ1周目で、セシリアは死を選ぶことになってしまったのか…そこには、セシリアの父と現皇后、そしてノーバ伯爵との深い因縁がありそうです。セシリアが死を選ぶに至った、イーデンのあの言葉…果たして、本当にその言葉どおりの意味だったのでしょうか。「でも生きなければならない」「だから生きるんだ」こちらのほうに、イーデンの真意が込められているような気がしてなりません。
     白眼の割合が多く、頬が長めのためか、登場人物たちの目つきが鋭く見え、あまり魅力的ではないかも…。ストーリーの結末には興味があるので、いろいろ差し引いて、星3かな?

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  4. 評価:5.000 5.0

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    山田南平恐るべし!

    「恋するMOON DOG」で、やっぱり山田南平先生っていいなぁと思って、こちらの作品に戻ってきました。「花ゆめ」連載時にリアルタイムで読み、コミックスも全巻購入しているんですけれどね💦
     あの名作が、各話配信で小分けになると、どうなったのかな〜と興味深々で覗いてみれば…何これ、1話分短っ!ホントに小分けにしちゃったんですねー。上手に区切っているので、次話への期待感、続きを読みたい感がずぅ〜っと続くのはよいけれど、それにしても短っ💦ptを安めに設定しているので、ギリセーフですが、2話分くらいくっつけて、40ptで配信してもよいような気がします。
     というのもこの作品、かなり前のものなのに、全然色褪せていない…つまり、時代とのズレを全く感じないのです。様々な愛のカタチを、普遍的に表しているからかな。これって、「大人になる方法」から既に始まっていたし、「恋するMOON DOG」にも繋がっている…山田南平恐るべし!です。
     多くの、そして本当に様々な困難を乗り越えて成長し、結ばれていく奈子とアッサム、そのアイノカタチをとくとご覧あれ!と、全力で伝えたくなる「紅茶王子」1話分が短くたって、星5です。

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  5. 評価:5.000 5.0

    NEW
    二兎も三兎も追っても、良いのでわ?

     物語の悪役令嬢とやらに転生してしまった「ヒロイン」が、バッドエンドを回避するために、ヒーローと結ばれないように…という話はよくあるけれど、どうしてベストではなく、ベターな結末に甘んじようとするのか、いつもそれが不思議。シャーロットの中身は、熾烈な競争社会を生き抜いてきた現代女性なのだから、もっと我儘に「なりたい」自分を目指してもよいと思う。
     物語の強制力?ヒロイン補正?そんなの、転生ヒロインを受け入れた時点で、初期化したのと同じこと。それでも、シャーロットがディランのことを何とも思っていないのなら、嫌われて別れるという選択肢もアリでしょう。でも、この物語が好きで、ディランが推しで、ただ結末だけが気に入らないというのなら、シャーロット、これはハピエン目指して、頑張るっきゃない!
     幸い、物語の中のディランは、蓼食う虫も好き好きの物好きタイプ。シャーロットの繰り出す変化球を、見事に打ち返してしまうところが、笑えます。脳内シャーロットと、どっちが笑えるかな?物語を知っているという前世のアドバンテージを生かして、危険回避しつつ、ハピエンを目指して、闘え、シャーロット!

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  6. 評価:3.000 3.0

    全くさらけ出してはいませんが…

     読む作品を選ぶ際、紹介文(あらすじ)は、結構重要。この作品も、「全ての自分をさらけ出し、愛し合う二人に待ち受ける未来はー」のくだりに惹かれて読み始めました…が、何じゃ、こりゃ?いつまで経っても、隠し事が多すぎて、消化不良気味。全然さらけ出していないじゃん!!失われた記憶?潔癖症?ストーカー?偶然出会ったように見える笙と雅哉ですが、実は深い因縁があって、砂の楼閣のような非常に危うい関係であることが、徐々に明らかになっていきます。
     そもそも登場人物たちが、全体的に魅力薄。足の引っ張り合いばかりしていて、嫌になってくる。もちろん、笙は真っ向勝負で、そして、雅哉は裏から手を回して、ライバルたちを蹴落としていきますが、どうもすっきりしないんだよなぁ…唯我独尊の笙はまだしも、手段を選ばない雅哉のダークさには、ちょっと引いてしまうかも?!
     こちらの出版元の作品らしく、唐突に状況が変化するので、ある意味最後まで気が抜けません。ハッピーエンドかバッドエンドか、大どんでん返しかあっけなくか…興味のある方は、無料分のその先へ、ぜひどうぞ。

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  7. 評価:5.000 5.0

    「回帰」こそ最強の異能

     復讐に笑う…確かにそのとおり、復讐を画策するリーザの顔に浮かぶのは、黒の微笑み。一見、物静かで落ち着いた印象の彼女だけに、その落差は大きく、復讐への強い意志が感じられます。
     面白いのは、異能の具体的内容を知られないようにしながら、異能者は生活しているという設定。リーザはそれを逆手に取りながら、敵対する異能者を潰していきますが、その方法がまさに頭脳戦。超自然的な能力を、「異能」としている世界ですが、優れた頭脳だって、立派な「異能」じゃないのかい?
     テオドールを利用しながら、復讐の道をひた走るリーザですが、元は誠実で勤勉な皇女様、彼に対する罪悪感に苦しみます。悪女のように行動していても、結局は、悪女になりきれないんだろうな。自分のための復讐といいながら、領民のことを考えてしまうリーザの姿に、彼女の本質を垣間見ることができます。でも、テオドールも何か隠している様子、ロマンス誕生も含めて、今後の展開に期待がもてそうです。
     ところで、この世界は何をもってして、リーザを「無能」と決めつけたのでしょうか。「回帰」の能力こそ、リーザの最強の「異能」という気がします。

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  8. 評価:5.000 5.0

    息ぴったりの恋愛初心者幼なじみ二人組

    「幼なじみ」ネタの作品、いろいろあるけれど、大抵「ちっちゃい頃から好きだった」的なものが多く、そんなシタゴコロ満載で幼馴染やってたんかーい!と、ツッコミを入れたくなる気分。でも、今作の依都と央士は、本当に時間を共有してきた「幼なじみ」なんだなあということが、テンポの良い会話から伝わってきます。ただしこの二人、阿吽の呼吸?お互いの価値観を尊重し合える、かなり相性の良い間柄なんだけど、そのことに気付いているかな?多分、無理だよな…。
     実は央士は、仕事最優先恋愛後回し生活の結果、その年まで拗らせてしまった無自覚DT。一方、依都は依都で、告ってきた相手と付き合ってきただけで、自分から好きになったことがないときたもんだ…つまりこの二人、どちらも「恋愛初心者」ってことで、間違いないよね?
     こんな二人が、お互いを意識し始めたもんだから、胸キュンが止まらない。幼馴染が、恋愛対象に進化していく様子が、とても丁寧に描かれていて、好感がもてます。
     キスまで0.5秒…つまりそうでつまらない、その僅かな間を、二人がどうやって縮めていくのか、お手並み拝見といきたいと思います。

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  9. 評価:5.000 5.0

    子どもの権利と親のエゴ

     ヒーローに愛されていないからといって、妊娠を知らせることもせず、勝手にひとり親になることを選んだヒロインをネタにした漫画の、何と散見されることか…。声を大にして言いたい。あなたたちは、子どもの親を知る権利、親に養育される権利、そして、親から愛される権利を奪っていますよと…。
     特に、今作のヒロインエリヤに関しては、暴力を振るわれた訳でもない、浮気(側室、愛人、その他含む)はしないとの確約もとっている、ただ「愛がない」←覚悟の上で、結婚したはず…だから、妊娠を隠して離婚したことによって、エリヤの息子カーライルが、父親を知らずに育ったことは、いろいろな意味でカーライルの権利を奪っており、それは過ちだと思う。皇室の権力争いに、巻き込みたくなかった?それを防ぐのが、皇后の役目でしょ!結局、エリヤが一番守りたかったのは、自分の心。結婚への覚悟が、本当の意味ではできていなかったんだろうなぁ。
     生まれた子どもに罪はないって、綺麗事かもしれない。でも、子どもが親を選べるわけではないので、その意味では、リゼナの息子エドモンドにも罪はない。だから、確かに辛いかもしれなかったけれど、エリヤは留まって、子どもたちのために、よりベターな方法を考えるべきだったと思う。
     エドモントの出自については、最初からかなり怪しい…いろいろ伏線が見え隠れしてるよね。さしずめレイモンドの死んだクズ兄が、本当の父親ってオチか…?
     ヒロインへの愛に気付かなかったレイモンドは、どうしようもない奴か?いえいえ彼は、十分夫として誠実でした。自分に言わせれば、エリヤ、あなたの後悔なんて知りません。

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  10. 評価:4.000 4.0

    この拗れ婚の元凶は、怜士、お前じゃろ💢

    霧崎陽菜…初恋の相手で婚約者でもある怜士が、他の女性と出歩く姿に傷つき、嫌いになることを決意。保育士として自立の目処がたった今、怜士との婚約破棄を望んでいる…。
    麻生怜士…陽菜について伝え聞いた話から、彼女の気持ちを誤解し、本当は好きだったのに、彼女を避けるようになる。にも関わらず、家同士の事情をもち出して、婚約を続けようとする…。
     と、さらっと事情をなぞっただけでも、しょーもないことですれ違って、拗れて、もたついている、24歳の若い二人です。でも、どちらかというとヘタレの怜士クンに、より原因がありそうだよね。
     そもそも、幼い頃からずっとその人となりを見て、好きになった相手でしょ?「結婚するまでは遊びたい」なんて、高校生の陽菜が、普通に言うと思った?百歩譲って事実だったとしても、婚約しているのに、他の女と遊び回る?せめて、婚約破棄してからにしようよ。そのくせ実は、誰とも付き合っていなくて、ずっと陽菜のことが好きだったって?う“〜、調子のいいこと、言ってんじゃねーよ!それじゃ、陽菜にも相手の女の子たちにも失礼でしょ💢
     陽菜にしてみれば、今更そんなことを言われてもってところでしょうが、怜士クンには、このツケをしっかり払っていただきましょう。「嫌い嫌いも好きのうち」って言葉、多分、陽菜にも当てはまると思うよ〜。

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