Mayayaさんの投稿一覧

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作品レビュー
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31 - 40件目/全604件

  1. 評価:4.000 4.0

    全ては襄のてのひら転がしで…

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     初っ端からトンデモ設定!兄を生かすために、妹に心臓移植を提案する親がいるかって、どこの国のお話?と思いましたが、まあ、第1話限定の単なるプロローグ、深掘りする必要はなさそうです。
     タイトルは、かなり思わせぶりですが、
    ワケアリ兄妹←ゲンとショウ、戸籍上は兄妹ですが、実は全く血が繋がっていない赤の他人。
    禁断愛←戸籍さえ新しく作り直せば、問題なし。禁断でもなんでもない。
    疫病神令嬢←占いによると、本当の疫病神はゲンの本当の妹で、ショウと取り違えられたミョウ。むしろヒロインのショウは、虞家に幸福をもたらす福の神!
    小悪魔←これはホント。味方にはとことん誠実に、敵には容赦なく策を巡らす影の実力者?!特に、ゲンに対しては妖艶小悪魔…ゲンよ、よく耐えた…(笑)
     という具合に、ヒロインにとってかなり美味しい展開。天運とともに、頭の良さ、(ずる)賢さも兼ね備えているので、ほぼショウの手の内で物事が進んでいきます。似たような顔の女性たちがたくさん登場しますが、ほぼ壊滅、腹黒ミョウは最後まで粘ったんだけどねー。
     前半は、地位固めとお家再興が話の中心でしたが、後半は、いちゃいちゃイチャイチャで、まあ禁断愛っちゃあ禁断愛。それでも、最後はゲンとショウ、ゲンキ(ショウの実兄)とたまちゃん、そして、心を入れ替えたシウまでも幸せになったみたいだから、このお話、最後まで読んでみてもよいかもしれませんよ。

    • 0
  2. 評価:4.000 4.0

    紺子よ、イタすぎるぞ…

    「陳列棚に並んだこともない干物」←希少性爆上がり間違いなしの一点レアもの候補
    「マンモ挟めないわたしの胸」←将来的な型崩れの心配がなく、肩凝りの原因にもなりにくい
     紺子のこの自己肯定感の低さは、なんなんでしょう…一生懸命頑張っている割には、周囲に認められず、微妙にイタい女性をヒロインに据えた、白石さよ先生の意識改革生き直し物語です。
     あの赤門を有する最難関国立大卒の学歴をもつ、高身長なスレンダー美人とくれば、うん、確かに高嶺の花。多分、ちょっとは遠巻きにしたくなる。でも、人柄や親しみやすさ、そして、仕事の仕方で、相手の接し方は変わってくるよ。柔軟性、機動性に乏しい今の紺子の下では、正直モチベーション下がりそう(笑)
     でもこれ、紺子の育ち方を知れば、仕方がないとも思う。人の心の機微を学ぶ時間を与えられず、自己有用感も育てられず、ただ「正答」を証明することのみ求められた紺子の子ども時代…にも関わらず、これだけ感情豊かな(脳内限定ですが)女性に成長できたのは、やはり紺子自身の資質が優れているからじゃないかな。
     さあ、紺子よ、遅すぎた感はあるけれど、まだまだ手遅れではない!昨日の敵は今日の友(恋人?)、怜ニだって力を貸してくれる?!(多分)。たくさんの「人」に揉まれて、今こそイイ女に育ち直しだ!!

    • 15
  3. 評価:5.000 5.0

    考えようによっては、新作です!

    「幼なじみはなぜか不機嫌」全6話のロングバージョン版だろうな…程度の軽い気持ちで読み始めたら、よい意味で裏切られました。考えようによっては、これ、新作です!
     途中までの基本の流れは、だいたい同じ。でも、元カノの場面で気付くべきだった…「不機嫌」とは、顔も髪型も全く違う女の子じゃん!!そのあたりから、前作にはないエピソードが、どんどんぶっ込まれてきて、想いを確かめ合う頃は、かなり異なるシチュエーションに…。もちろん、二人を巡るライバル男女の顔ぶれも、豊富になっておりますがなー。そして、これはこれで面白い!
     今のままの流れだと、あーすけ先生、二人が結婚して子どもができるまでも描いてくださりそう。でも、小さな神社に長年納められ続けた保の絵馬の話、好きだったんだよね。ぜひどこかで、あのエピソードに戻ってくださることを、かたく信じております。
    「不機嫌」のほうは、ほぼ早紀目線で、不機嫌だったのは保。その点、こちらは保目線と早紀目線が程よくミックスされており、「かわいすぎて我慢できない」のは、いったい誰なのやら…。主人公たちの揺れる気持ちを、よりリアルに表現した幼なじみシリーズ「新作」、紛れもなく星5です。

    • 1
  4. 評価:3.000 3.0

    「誘惑」は、していないわな〜

     画の印象…ヘタウマって表現、合っているのかな?昭和のアニメみたいなつくりです。引いたときのキャラの描き方がかなり雑だし、表情も硬め、色ののり方はぺったりしていて、静止画みたいな雰囲気…あ、漫画だから静止画でいいのか。
     登場人物の印象…程度の差はあれ、3人の主要キャラ(クララ、ダニエル、兄陛下)とも、ひとりよがりで自問自答の末、勝手に自己完結してくれちゃってる、かーなーりー面倒くさい人たち。こりゃ、3人とも友達少ないだろうなぁ…。
     ストーリーの印象…ほとんどの画面が、この友達少なめ主要3キャラのわちゃわちゃで占められているので、話の流れが見えなくなってくる💦多分、転生したクララがヒロインなんだろうけれど、この人、いったい何を目指しているんだろ?と、読めば読むほど混乱してきます。「お兄様を誘惑するつもりだったのに!」というタイトルですが、これで誘惑?どちらかというと「懐柔」だわなぁ。

    ↑ 結構、辛辣になってしまいました。それでも、ついつい読みたくなる不思議な魅力をもった作品です。大量無料配信分以降、課金してまで読みたいかどうかは、個人差があるだろうなぁ…。

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

    「トンイ」風韓流大河朝ドラマ

     下女から王の側室へ!?と聞くと、思い出すのは韓流時代劇の「トンイ」。あちらは、下女どころか奴婢から側室となり、王母まで上り詰めた女性の半生を描いた作品、おまけに実在の人物をモデルにしているってことだから、ポクチャとキョルのお話も、全く荒唐無稽というわけではありません。
     それにしても、古今東西人間って、王族?皇族?将軍?の直系(特に男子)を残すために、後宮?ハーレム?大奥と似たようなシステムを作ってきたんだよなぁ…マジ種馬扱いじゃん!と、キョルでなくても嗤ってしまう。多分、そういうもんだという価値観で励んだ方が、ほとんどだろうけれど、中にはキョルのように、自分の役割に疑問をもったおーさまもいたんだろうな。そのあたりに視点を向けているためか、「側室制度」に伴うドロドロが苦手な読者でも、抵抗感少なめで読み進めることができます。
     政治的後ろ盾のないポクチャの武器は、日々の生活を大切にする平民感覚と誠実さ、そして、人間キョルを愛する心。そんなもんで後宮を生き残っていけるんかーい!と、ツッコミを入れたくなりますが、それでも少しずつ味方を増やし、地位を高めていくところは、さすが韓流!ワクワクします。
     初めは、全然可愛くも美しくもなかったポクチャが、王様を愛することによって、どんどん綺麗になっていく様子は必見。時々差し込まれるナレーション的状況説明は、完全に大河ドラマ及び朝ドラ風で、スケールの大きさを感じさせます。さあ、トンイのようにポクチャもキョルとの愛を貫けるのか、ハッピーエンドを期待して、星5です。

    • 12
  6. 評価:5.000 5.0

    「夏への扉」オマージュ作品(自分内)

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     人工冬眠〜コールドスリープが、重要なアイコンとなった物語の元祖は、ハインラインの「夏への扉」だと、自分的には思っています。そちらはタイムマシンも出てきて、こってこてのSFファンタジーだったけれど、「君は春に目を醒ます」での人工冬眠は、単なる医療行為。SFっぽさはほとんど無く、ヒロイン絃とヒーロー千遥の心の成長を、優しく丁寧に描く恋物語となっています。それでも、その始まりのきっかけは、「人工冬眠」が7年の年の差を埋めてくれたところから…だから、やはり重要なコンテンツといえるでしょう。
     この作品の素晴らしいところは、何といっても、千遥の気持ちに丁寧に寄り添っている点。コールドスリープから目醒めて、妹みたいだった女の子から好意を寄せられて、はいそうですかと納得できるわけがない。7年間という時間の隙間を埋めながら、少しずつ自分の気持ちを確認し、絃への想いを自覚していく過程が、とても自然で素敵です。
     素敵っていえば、幼馴染の弥太郎も最高でした。読者目線では、弥太郎にも上手くいってほしかったのですが、いかんせん絃は一人きり、そして、その絃の目には、千遥しか映っていない…それでも弥太郎、君推しの読者は、いっぱいいたはずだよ。
    「人工冬眠」があったからこそ、叶えられたちょっと不思議で、とっても優しい恋のお話…自分的には、第二の「夏への扉」として、激推しの星5です。

    • 2
  7. 評価:4.000 4.0

    イケメンと美女が多すぎて…

     まさに華流ドラマ漫画版!って感じで、無駄にイケメンと美女が大渋滞!男子は多少髪色が違うだけで、顔はそっくり、日本人には読めない漢字や生まれた順に漢数字+兄を使っていて、気を抜くと誰が誰だか分からなく…💦女子はもっと酷くて、これまた髪型がちょっと違うだけで、顔はほとんど同じ、名前は漢字+姫(妃)の2文字のみ!これで、登場人物を見分けろっていうんだから、作者のお国の皆さん、どんだけ賢いの?自信をもって見分けられる登場人物が、ヒロイン?の茶々と、百歩譲って将来婚約者になる慕容贏(えいにぃ)くらいかなぁ…。
     そんな登場人物たちが繰り広げるのが、茶々を巡るゆる〜い物語(時々、陰謀)。序盤は、神出鬼没のやりたい放題、この娘っこは何だぁ?という感じでしたが、茶々母娘を冷宮に追いやった事件が解決する中盤あたりから、よく言えば溺愛オンパレード、きつい言い方をすれば、だらだらとお話が続きます。
     それでも、何となく読み続けてしまうのは、やはり茶々と父皇帝のボケつっこみを見て、ニマニマしてしまうせいでしょうか。登場人物たちが単純なので、深みが足りない反面、肩肘張らずに読むことができます。ハマる人には、ハマるかも?!

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    復讐と愛の両立は、可能ですか?

     ヒロインのブリエラ(オリビア)、さすが元皇后だけあって、冷静沈着に賢く立ち回っているけれど、愛については不器用な女性だったのかもしれません。
     そもそも、ルーカスと二人だけの約束ー暗号を交わすような仲だったのに、家門のためとはいえ、なぜ16年前に彼を裏切った?そうまでして、皇后の地位に就いたのに、グストーにも愛されなかった…。オリビアの本当の分岐点は、16年前だったんじゃないかなと思います。
     今回オリビアが転生した最大の動機は、お腹の我が子を殺めたグストーと愛人イブへの復讐。ルーカスのためには闘わなかったオリビアも、我が子のためには闘うんだ…母は強し?
     ブリエラ(オリビア)は失った我が子と自分の命のために、ルーカスは奪われた皇帝の地位のために、結婚という同盟を結びますが、今のところそこに愛はありません。今回のオリビアの転生は、二人にとって愛の意味を学ぶ、2度目のチャンスかもしれませんね。
     グストーとイブが、こてんぱんにやっつけられるのは既定路線として、果たしてブリエラとルーカスの間に愛は生まれるのか…復讐からは何も生まれないといいますが、復讐と愛の両立は可能なのか、二人の挑戦が始まります。後味のよいハッピーエンドを期待するのは、甘すぎるかしらん???

    • 2
  9. 評価:5.000 5.0

    犬好きの、犬好きによる、犬好きのための…

     山田南平先生って、凄いっ!「紅茶王子」シリーズでは、「紅茶」について、とことん追求されていらっしゃいましたが、今作は「犬」!犬好きではなくても、犬好きになれたような錯覚を起こさせる、萌えポイントいっぱいの異種カップルファンタジーラブコメです。
     萌えポイントの一つめは、何といっても南平先生の描く画の「骨格の美しさ」。これ、人間だけでなく、犬にも当てはまるんです。いろんな犬種が登場しているのですが、シュッとした子でも、モフモフした子でも、みんな「犬」らしく美しく描かれている。ましてや、垂れ耳ドーベルマンアキラの美しさ、カッコ良さといったら…犬が出てくる漫画史上、最高レベルです!
     萌えポイントの二つめは、アキラが犬化していても、人間「晃」が透けて見えるほど、気質が豊かに表現されていること。これって、トモキにも当てはまるんだよね。瞳の雰囲気を寄せているからかな?ドーベルマンのアキラは、晃にしか見えない…南平先生、凄いです!
     他の異種婚もの…特に「満月」が関係する作品は、自由に姿形を変えるられないことが多く、そこが物語のキモでもありましたが、こちらはペンライトで自由自在に?人間←→犬を行ったり来たり、このタイプの話につきものの悲壮感が、全くありません(笑)
     シリアスとコメディーが程よくブレンドされた、犬好きの、犬好きによる、犬好きのためのファンタジー、少子化日本に逆行すべく、律歌とアキラの間にたくさん子ども(犬?)たちが誕生することを願って、星5です。

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  10. 評価:4.000 4.0

    エッセンシャルワーカーのすすかぶり

     ホワイトカラー、ブルーカラー、肉体労働者、知的労働者、3K、etc…職業に貴賎はないといいながら、「差別」する用語はいくらでもある。「すすかぶり」を蔑むこの「黒蝶」の村だけが、決して異様で特別なわけではない。コロナ禍でも、エッセンシャルワーカーと呼ばれる人々が、最前線で社会を支えてくれたおかげで、文化的且つ快適な生活を維持できたことは、記憶に新しいはずである。
     この物語での宵と夜光は、まさにエッセンシャルワーカー。宵が集めた黒蝶を、夜光が祓うことによって、村の平安が維持されているのだから、夜光だけでなく宵も「生き神様」として大事にされてもおかしくないのに、何故「すすかぶり」と蔑まれ続けるのか…女神の「すすかね」が、関係しているんだろうなぁ…。
     そもそも自分に降りかかるはずだった災い(黒蝶)を、生き神に祓って貰い、安寧を得ようとするこの村のシステムこそポンコツ。苦労知らずばかりの、恩知らず集団に成り下がっている。この村が、いつか破綻することを願ってしまう自分、相当根性悪…。
     灰被りのシンデレラは、王子様が迎えに来て幸せになったようだが、煤被りの宵の幸せはこれから。せめて漫画の中でくらい、健気で良い子が報われてほしいと願うのは、甘すぎだろうか。

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