3.0
結末に困った結果の…?
異種婚もの…特にヒーローとヒロインの寿命が違いすぎる場合、どうやって結末を迎えさせるかって、作者も読者も悩ましいところだと思います。できれば、前例のない…を、お互いにどこかで期待しちゃっているんだろうなぁ…。だからこそ、この作品のこの結末はざっくりしすぎて、自分的にちょっと消化不良…。「男の一途愛」という、結構好物なカテゴリーの作品だっただけに、ああ、勿体無い!
そもそも「天」が槐の罪を、千桃生の輪廻を断ち切ることで贖わせようとすること自体、本末転倒。大事なものが二度と手に入らないようにすることで、「禁忌」を犯させないようプログラミングされてんだろうけれど、とんだ欠陥プログラム!結果的に、罪のないものが犠牲になるようなら、お天道様に顔向けできないんじゃない?
だから、千桃生が自らを犠牲にして(具体的にはどうやったんだ?)、二人で生まれ変わろうとした流れには、違和感を感じるし、生まれ変わったらしい?二人の出会いも、ん?どっち?記憶あるの?ないの?はっきりしてよ〜っていう終わり方…。お互いの名前を聞けそで聞けない、彗星の欠片が落っこちてくる、あの有名映画の余韻とは、ちょっと違うんだよな〜。結末に困った結果の結末と感じてしまうのは、私だけでしょうか。
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