2.0
溜飲は下がるが、話に現実味がない
まず、作中のある人物が言うとおり、網浜がなぜあそこまで自信満々なのかが理解できない。自分の才能を過信しているのはいいとして、これまで編集という部署で働いてこられたのが理解不能。「日本語としておかしい」とまでいわれるような原稿を描く人物が、編集部で何をしてきたんだろう?もしかして、他の社員が尻ぬぐいをしていた?でも、なんで?
網浜が会社の重役の娘だとか、会社の上層部の愛人だったとかなら、あれだけ無能なのに大きな顔をしていられるのも分かるが、単なる勘違い女がなぜこれまで配置転換もされなかったのか、全く理解できない。
社史編纂室の嘱託社員が実は会社のお偉いさんというオチではないかと思っていたら、そのまんまの展開だったので思わず笑ってしまった。あれだけ上昇志向が強い人物が、自分の会社の会長の顔も名前も知らないなんて現実味がなさ過ぎる。溜飲が下がる話ではあるが、ストーリー展開や設定が酷すぎるのでこの点数。
網浜が自分の才能についてあれほど壮大な勘違いをしたのは何故か、ということを書いてくれるならもう少し点数は上がるかも。
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