5.0
やはり名作。とても懐かしい作品
もう何十年も前に読んだ作品を、検索したら出てきたので、再び読むことができました。
たぶん、紙のの本というか単行本はもう今は手に入らないと思います。
公衆電話で会社に連絡するとか今では余り見かけない情景が描かれていて、どっぷり昭和の古き良き時代の物語です。
柘榴ばかりを偏執狂のように描き続けるている女流画家の並木邦子。その邦子に恋をしていることさえ気づかないうちに強烈に惹かれていく真下。
邦子に会うたびに、なぜか胸がひどく痛くなり、当人は心臓が悪くなったのかと真剣に悩み内科を受診しますが、当然病気でもなんともなくて、先輩に指摘されて初めてそれが「恋」だと気づくというあたり、思わずクスっとしてしまいます。
まあ、二人の恋は本当に紆余曲折があるのですが、まだ読んだことがない方はぜひ一読しても損はない作品です。
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