3.0
作家さんの比較的古い作品。
まだ年若い高校生の陽向とリーマンの笠原が、逡巡しながら近づいていく表題作は、同じ設定やテーマでもし今描かれたら、もっと違う雰囲気になったかも知れません。ツボはそこここに散りばめられているのに、物足りなさが残るのは否めません。取り組んだテーマ=タイトルの意味合いをストレートでリアルに表現してあるせいか、不安を払拭してなお余りあるファンタジーさが感じられないのが残念。
by
匿名希望
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