【ネタバレあり】[小説]侯爵様と私の攻防のレビューと感想

作者さん買い

ヒロインがヒーローに執着され、さらには家族もグルだったことを知り家出して逃げますが、最終的にはヒーローに捕まります。
娘を売った両親や2人のライバルはクズですが、読みきれたのは作者さんの力量です。

楽しめました

ソーニャらしい腹黒ヒーロー！
わかってはいたけど最初は嫌がっていたヒロインがヒーローに堕ちていくところは楽しめました。

作家様の描き方が好き

個人的に腹黒とか策士、とかクセのある男性がヒーローの作品を好んでいるので、何となく手にしたのですが、読み進めていく内に作家さんの文章に魅せられました。

内容に突飛なものはないのですが、ヒーローとヒロインを取り巻くキャラがまあ濃い（笑）それを想像しやすい文章で分かりやすく描いているなぁ‥というか、TLばかり描く感じではないなぁ‥と思っていたら(私は基本小説も漫画も雑食です)あとがきで作者様がその真相を語ってくださっていて大いに納得しました！

TLメインの作家さんとはまた違い、ロマンチックな描写より全体の作品の雰囲気がファンタジーメインの作品ぽさも感じました。この雰囲気が好みが分かれる所かなって私は思います。

個人的にはとても読みやすかったです。想像しやすいキャラ達とヒロインの心情がとても分かりやすかった。何で彼女がそう思うようになったのか、彼女が何故この行動を取るのか、など感情移入がし易く、またヒーローがどうしてその手を取ったのかなどの思惑が気持ちいいほど理解出来ました。

ちなみに私は此方から入り、軍服シリーズまで衝動買いしました。この作品のお陰で作者様を知れて良かったです。

すごい包囲網。
ヒロインの、ヒーローに対する
好き
が、前提になければ、ヤバイです。
まあ、好かれているのがわかっていて追い詰めていくんですが、ここまで掌で転がされるのは、ちょっとやだ。
エロが少なくて残念。

素敵

こんな風に思われたら、きっと幸せ。
ずっとラブラブでいて欲しいなぁ

ヒーローのヒロインを自分の物にするために追い詰めていく姿は、好きです。
ヒロインもヒーローを本当は想いながら、かたくなになってしまう気持ちは、ヒーローの過去を思うと分かる気がします。

ヒロインが大体な行動を取っても、結局はすべてヒーローの手の内で転がされていた事が分かります。
最後はハッピーエンドで良かったです。

惜しい😵

こじれた割にはラストがアッサリ過ぎて物足りなく感じます。
確かに脇役が良すぎて主人公達をやや食ってる感じもあり、もったいない気がします

出会いをもう少し描写を丁寧に書き込んで欲しかったですし逃げてる間の方が長いのでもう少しライバルとして使える人間がいてジェイラントにはヤキモキして欲しかったです

軍服シリーズの完成度と比べてしまうと物足りないですがルドや双子ちゃんなど魅力的なサブキャラにスピンオフに期待してしまいます

挿絵が…

好きな作者様で、挿絵の方があまり好きじゃないですが購入。
ストーリーは面白かったのですが、挿絵が気になりすぎて…好みの問題ですが。

あまり好きじゃない挿絵でも読みますが、
これはちょっとあまりにもな挿絵でせっかくのストーリーが頭に入ってこなかったです。

ヒロインがちょっと逃げすぎな印象もありました。
途中にちょいちょいでてくる挿絵のせいであまり集中できませんでした。
絵に抵抗感がない方なら大丈夫だと思います。

男装令嬢

狙った獲物は逃がさない系の侯爵様。
包囲網のはり方がすごい。
なんでこんな人がこんな子をと思うんだけど、夜に忍び込んできたら最高かと。
かつ好きな人だったら尚のこと。

それをなかなか認めないヒロインが意地っ張り。
逃げますかー。ま、それで話は進んでいきます。
こういう男性は一度女性を手に入れたら満足で、その後は関心無くしていきそうで怖いかな。

睦み合うのは最初と最後のパートだけです。

むずかしい

家族も一緒になって危険な計画をokすることなんてあるのか…疑問なところではあります。しかし、主人公の想い・愛の強さは凄いです。次第に心を許しあう展開は必見です。