【ネタバレあり】[小説]虜囚のレビューと感想

弟くん、お姉さまを愛し狂ってます！

とにかくお姉さまを愛しまくってます！
こんなに愛されて、ゾッとするΣ(゜Д゜)を越えて逆に清々してきます(笑)
そして、こんなにも綺麗で完璧な美少年に愛されたら。。なんて思うとドキドキしてきます！(私は既婚なのですが、こんなにもドキッとすることが普段ないので、この作品でときめきまくりました(笑))

作品の表現力、内容(弟の出来の完璧さ、姉弟の関係具合はさすがに小説だなと、現実では無理があるものですが。。)、挿し絵も全てにおいてドつぼでした！
そして何より、作者さんの後書き感想に笑ってしまいます。
こんな面白いこと言う友人がいればいいのに！と思ったほどです。
他の作品もぼちぼち読ませてもらいます(^^)

挿絵も含めとても好きな作品です。
こちらはsideBでヒーローの視点で物語が進みますが、sideAの答え合わせをするように物語が進んでいきます。
電書なので実際に2つの作品を並べて読めないのが残念……！なので、それぞれの何度も読み返しています。
ヒロインに対しての異常な執着に至る心情の移り変わりも良く書けているなと思いました。

怖い

シャーリー視点とは大分、雰囲気が変わります。姉を思うラルフがあまりにも狂っており、頭脳明晰なのに、周りが見えない事で判断を誤り続けます。最後は謝罪して全てを受け止め、姉を守る覚悟をしますが、こちらの話から見るとシャーリーも怖い。最後のどんでん返しに背筋が冷えました。

腹黒　良いね

歪んだ愛は美しいの　束縛、嫉妬、執着、腹黒が盛り沢山に　詰まって居る詰まって居る。止められない止まらない。大好きです。

弟に翻弄される姉の話だとおもいけや、
姉にころがされてる弟なのかな。
すべては姉の思いどおり。記憶を都合よく無くしたり戻したりする姉が怖いわ。

ダークな内容ですが、ズコク面白かったです。もう一方の同じアザーストリートより、こっちの方が好きです。
個人的には、ラルフより圧倒的に1番、怖いのはシャーリーかと思います。無意識か潜在的にやってるのか、不明ですが。。
あと、めっちゃコミックだと、ポイントの割に、量が少ないので、割に合わない気がします。

回答編

記憶喪失の件はどうなるかと思いましたが最後の最後までダークで「うーわー(汗)」と楽しませてもらえました！！

ラルフが姉に執着するようになった経緯も丁寧に描かれていて納得。
そしてただ姉を好きなだけでなくて、やるせなさや嫌悪、欲などが渦巻いて、こじれてもはや本人にもわからなくなってしまったところなんかも違和感がなかったです。

ただ最後にそこで萎えるのはどうかなと。

男の人って繊細だから一度萎えたらプッツンと欲を喪ってしまいそうな気がします。
毒食わば皿までという状態にしたかったのでしょうが、少し疑問に思いました。

思ったよりマイルドヤンデレ

姉視点は読了済み。
ラルフによる答え合わせが楽しめました。
個人的には思ってたよりマイルドでかわいいヤンデレだったかな～。てっきり両親やロニーはアレしてたのかと…。
シャーリーを襲った件も思い詰めた末のという感じで、姉視点では余裕たっぷりだったラルフの意外な余裕のなさが可愛かったです。

他の登場人物についても答え合わせというかフォローがあって、ロニーはちょっとだけ(ほんとにちょっとですが)株が上がりましたし、バーナードはなるほどな感じ。クライブはそれしかないよな～という感想で、この国の行く末が若干心配です。

前作で腑に落ちなかった記憶喪失は、こっちを読んでもやっぱり腑に落ちなかったですね…。
てか血縁の事実について一瞬とはいえゾッとしちゃうラルフには少しガッカリしました。それなら初めから知ってて覚悟の上で…の方が好みだったな。
また終盤はラルフの推論だけで話が進むので「かもしれない」の多さにちょっと白けた感。そこは確証がほしかった。バーナードには吐かせてもよかったのでは。

とはいえヤンデレ好きには程よい病み具合でしたし、下剋上っぽいのもよかったです。

答え合わせ

弟君のヤンデレぶりがたまらない❗️
読んでて怖かったけど、とても面白かった‼️
最後はあ～😱って感じで……
仁賀奈さん最高❗️

『監○』の後編！←コレ大事！（笑）

前後編の後編です。
（『○禁』が前編です）

こちらから読むのは、推理小説をラストから読むのと同じでおすすめできません（笑）

ヒーローの執着とか病みっぷりとか腹黒さとかそれを隠して無邪気に振る舞うところとか…これぞまさにソーニャ！という作品です。

ヒロインもいい感じに無垢で純粋で鈍感で…理想の歪みカップルです。

でも、深層心理で一番歪んでるのは、実は純真無垢だと思われたヒロインでしょう。

そして作者様の巧みな描写、その世界観と寸分違わぬイラストに完成された美しさを感じました。

…大好きです。

このコンビで何作でも読めます（笑）

ただし、近親相○に嫌悪感を抱かれる方にはおすすめいたしませんのでご注意を。