雁須磨子さんの2004年に発表された少年たちのラブストーリー。少年たちの顔が2003年発表の『のはらのはらの』と違って、眉毛や目がシュッとしている。私はどちらも好きですが。
ところで、この漫画の中で主人公のバイト先の週刊誌に「同性愛者が増えている」というタイトルがありましたがそれは違うようです。古来、同性愛者は全体の12~13%ほど常に存在し、歴史はそれをもとに成り立ってきたというデータがあります。
今同性愛者が「ふえている」ように見えるとしたら、それは社会で自己肯定的にふるまえる素地がちょっぴりできてきたからではないですかね。長いたたかいの歴史のあとで。そして、BL漫画は明らかにそうした社会のムードを後押ししていますね。BL漫画の興隆は積極的意味があると私は思います。
by
昔狐
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5.0