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第三部 青花牡丹14

あらすじ

「いつか江戸に会いに行ったるからな。待っててな」「あてにせんと待っとるわ」京都島原の売れっ子遊女だった霧里は「他の遊女の客を盗った」という罪で江戸吉原に追放され、最愛の弟・東雲と離ればなれになる。小見世の山田屋へ売られた霧里は朝霧という地味な禿(かむろ=住み込みで働く幼女)の面倒を見ることに。筋のいい朝霧はさまざまな芸事を身につけていった。しかし、朝霧が初見世(はじめて客をとり一人前の遊女になること)を迎えるまで自分が守ろうと決めた霧里を待っていたのは思いもしない悲劇だった――遊女たちの恋と運命が絡まり合

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