5.0
オススメです
作者さんは安っぽいエログロ作品も多いのですが、この作品は原作者がしっかりしてるのでとても読み応えがあります。冒頭のレディコミ風描写で全編を判断するのはとてももったいないです!
主人公は、フランス革命の進行の中で左傾化しテロルまみれになってゆくロベスピエール一派を一掃したテルミドールのクーデターの原動力となった、「テルミドールの聖母」と呼ばれる女性です。五総裁政府時代にジョゼフィーヌ、レカミエ夫人と並んで「三大美女」と言われた人でもあります。
何が一番驚くと言って、この時彼女は弱冠二十歳そこそこなんです!なのにこの知性、洞察力、勇気、行動力。
ほとんど奇跡です。
もう一つの見どころは、大革命以前の貴族階級の風俗や生活を詳しく描写している点です。
一見の価値ありです!
- 9