5.0
自分もいつかこの世界に生きるかもしれない
おなか痛い。どこにいるかわからない。知らない人。こわい。さむい。つめたい。寂しい。眠い。毎日霧の中で過ごしているような感覚。そしてたまに霧が晴れた時の絶望感。とても優しい絵と文章で描かれているので、スッと入ってきました。認知症のご本人目線からの感情と行動の原因が少しだけわかった気がします。介護する側の後悔、最後のお話は涙が出ました。
- 10
おなか痛い。どこにいるかわからない。知らない人。こわい。さむい。つめたい。寂しい。眠い。毎日霧の中で過ごしているような感覚。そしてたまに霧が晴れた時の絶望感。とても優しい絵と文章で描かれているので、スッと入ってきました。認知症のご本人目線からの感情と行動の原因が少しだけわかった気がします。介護する側の後悔、最後のお話は涙が出ました。
きっと本来はすごくいろんな方々の戦いの日々なんだろうと思いますが、絵が可愛らしくてすっと入ってから読みやすい作品です。
きっと介護されてる方には苦労があるかとは思いますが、されてる方の気持ちになって書かれた作品は珍しく、最後は泣いてしまいました。
短編集で飛び飛びに同じ方が出てくるので何回か読むとさらにしっくりくるかもしれません。
個人的には1番西村さんのストーリーが毎度苦しくて、切なくて感動したので心に残ってます・・・
なんて切ないんだろう、自分は親をちゃんと怖がらせずに、悲しませずに介護できるかどうか、と考えさせられました。
読んで良かったです。
父が認知症を患い10年程グループホームにお世話になりその後脳梗塞で亡くなりました。少しづつ色々な事が出来なくなるのに本人は変わらず出来ると思い行動するそれらに振り回される家族。読んでいてどれも生前の父と重なります。思うことは介護は家族だけではもう無理な事。しかし介護士の質の悪さと現場についていけてないスタッフまだまだ問題は山積みでこれからの介護に必要な現実を描いた漫画だと思います。
ずーっと涙が止まらない。
介護をしていく人の苦労は親の姿を見ていたので、よく分かるけど、認知症が進んでいく人の気持ちというか葛藤が、よく分かる漫画だった。家族の顔が段々分からなくなってくる…ここがどこか、何をしているのか、そしてふと正気に戻った時の驚愕と、戦慄…
切ないというのか、この病気の治療法や対処法、進行を遅らせる薬なんかが、もっと開発されることを願う。そして、介護する人、家族のケアをもっとしていける世の中にしていきたい。
この漫画を読んで、認知症のことを知っているようで全然知らなかったんだと思いました。
いつか自分の親が、自分自身が、自分の配偶者がなるかもしれない。それが今までより怖いと思うようになりました。
育児と同じできっと介護も認めること、否定しないことが大事なのかなと思いました。すごく難しいことですが。。
だからこそプロの力を借りながらお互いが嫌な気持ちにならないよう過ごしていくのは逃げではなく、必要なことだと思いました。
認知症を介護する側の漫画は、たくさんあるけど
当事者側の漫画は、初めて読みました
認知症になってる方の気持ちなんて
考えてるようで、考えてなかった
悲しい、寂しい、怖い、辛い
涙がとまりません
自分の親や、自分もいつかそうなるのかなー。
忘れたくないなー
亡くなった祖父母が認知症でした。周りから見たストーリーは読んだ事がありましたが、認知症になった本人の視点でのお話は初めてで…とても斬新でしたし、考えさせられる内容でした。自分の周りの人や自分自身にも、いつか起きるかもしれない病…とても他人事とは思えず…涙しながら読み進めています。
どのお話も胸が詰まります。
ご本人の不安や戸惑い、ご家族の悲しみや困惑…他人ではわからないことだらけで、何も言えないけれど、我が身にこういうことが起こったら…と色々考えさせられる漫画です。
私の実母もアルツハイマーを発症し施設入所しています。西村さんの経過は人事と思えません。いつも家族の事を思い生きてきて、病気が進行し色々と分からなくなっても一番に考えるのは子供の事だったり。最期のお話は本当にウルウル来ました。
母は今どんな思いでいるのか。穏やかな余生を送ってもらいたい一心です。
高校3年の時に祖父が認知症になりました。
おじいちゃん子だったので当時はどんどん自分の事が忘れられていくのがショックであまり向き合えずにいました。
その当時にこの漫画があったらなと思ってしまいました。
すごく参考になるというか考えさせられました。