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4.0
BL感はあまりなく割と地味め。
結構ネタバレ書くので、これから読もうとしてる方は回れ右でお願いします。
■あらすじ
事件マニアの佐藤(記者)は、元恋人の悠(カウンセラー)から「取材」を頼まれる。
相手は連続サツ人犯を名乗る神谷(小説家)。
何故、通報しないのかと言うと悠が神谷にホレてるから。
まだ悠への気持ちが吹っ切れてない佐藤は、取材を引き受けたフリで神谷に近付き「自分にホレさせることで悠と距離をとらせる」ように仕向ける。
■ネタバレ考察
三角関係が事態を悪化させるサスペンス。(ちょいコメディ)
佐藤→悠、悠→神谷、神谷→佐藤という三角関係ですね。
連続サツ人犯の神谷がターゲットとするのは「自分と恋に落ち、別れの迫った相手」ですが、佐藤の気を引きたいが為に被害者が増えます。
最初から神谷を通報してしまえば、こんな面倒事にはならなかったのに
悠：神谷を好きだから通報しない
佐藤：好きな悠が通報したがらないから通報しない
という負のスパイラル。
佐藤は悠から引き離すために神谷が自分にホレるよう仕向けた結果、ベタぼれされます。
が、神谷を好きではないので塩対応。
そして好きな悠には相変わらず優しい。
悠は神谷を好きなのに、神谷が佐藤を好きなことにモヤモヤ。
神谷の気を引こうとして精一杯尽くします。
神谷は「自分に冷たい佐藤から優しくされている」悠のことが煙たい。
そして悠をあやめてしまいます。
今までは「好きな相手を消す」というスタンスでしたが、初めて嫉妬からくる憎悪で人をあやめるわけです。
神谷は佐藤を軟禁状態にして自分の側にいさせようと必死になります。
佐藤は「ずっと自分は側にいる」というフリをして神谷を油断させ、神谷を刺します。
「あなたのことが嫌いだ」と言い放ちながら。
好きな相手にあやめられることは究極の愛だと信じていた神谷は、恐怖と絶望に涙しながら絶命。
という、長い割にはそんなに意外性もなく進む話です。
エロはありますが、描写がアッサリめなのでBL好きでなくても普通に読めます。
途中、実は神谷はサツ人などしてないのでは？と思ったりしますが、結局普通に犯人です。
でも本当にサイコなのは神谷よりも常識人に見える佐藤なのかなという感じ。
サスペンスにしては物足りないので☆減らしてますが、絵がキレイでフルカラーなので読みやすいです。
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