1.0
主人公の気持ちがよくわからない
悪名高い領主の娘として生まれ、贅沢に育ったヒロイン。
贅沢三昧の領主一族を倒し、改革を起こそうとする村人たちの一人がヒーロー。
ヒーローは、改革を成功させ、領主の娘であるヒロインも処刑してしまう。
領主夫婦だけなら理解出来るが、世間知らずの娘まで処刑するのはちょっとなぁ…と思ってしまった。さらに、2年間もヒロインの恋人のふりをして騙す経緯はまったくもって理解不能。館に忍び込み情報収集するためらしいけど…
世間知らずのヒロインは逃がしてやってもよかったし、そもそも2年も恋人のふりをする必要性がわからず。。。
暁のヨナが、同じようなはじまりだったけど、国王を殺しても娘のほうは逃がしてしまう。っていう大きな違い。
憎しみを抱えながらも情が捨てきれない、人間らしい登場人物ばかりだから楽しく読める。敵も味方もそれぞれの気持ちが痛いほど切なくて、感動するんだけど。
それに比べてこの物語は、ヒーローがヒロインをあっさり死に追いやる。
評価が高かったから読み進めてみたけど、最初に感じたモヤモヤは払拭されず。
転生ものが流行ってるからなのかな。
簡単に裏切る男がヒーローって…
どれだけ村人のために働いても、情を簡単に捨てられるヒーローが何を言ってもなぁ…
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