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信じ抜く力が全てに勝つ!
キャスリンの目の前からディコンが連れ去られて13年、ディコンの両親と探し続ける中、似た青年が居るとの情報がー!
本人かどうかに関わらず、今回の捜索を最後にと云うディコンの父親。
ディコン以外の男とは結婚しないと云うキャスリン19歳を思っての事だ。
ベネチアの海運王のロレンツォの元に居ると云う青年は別人だった。
しかし、若き海運王ロレンツォにディコンの面影を観る。
そんな中、キャスリンが何者かに連れ去られる。
敵の船団に連れ去られたキャスリンを命懸けで助けに行くロレンツォ。
キャスリンを助けて帰路、敵の船団と争いになり、首領の息子を取り押さえた。
15、6と思われる少年だった、生かして置いては禍根を残すと云うロレンツォに対して、[殺してはいけない、今手を取りあえば平和な未来を迎える事が出來る]と訴えるキャスリン。
その後、海賊船の討伐に向かい連戦連勝のロレンツォが隙を付かれ囚われてしまう。
行方不明のまま何日も経ち、もう誰もが亡くなったと思われた時、華やかな祭の中で一人ロレンツォの帰りを待つキャスリンの元に現れたロレンツォ。
囚われた船の首領があの助けた少年だった。
キャスリンが願ったように全ての船団が協定を結び、海の平和が訪れたのだ。
全ての記憶を取り戻したロレンツォこそディコンその人だ。
何年もひたすらディコンの無事を信じ抜いたキャスリンの勝利だった。
そして、人の誠意を信じた結果だ。
辛い経験をしたディコンだったが、キャスリンの溢れる愛に支えられて、素晴らしい結末を迎える事が出來て本当によかった。
素晴らしいベネチアの町並みや、船上の戦い、祭での華やかな衣装やマスク等、リアリティーを存分に味わう事が出來て、その世界観を楽しませて頂きました。
素晴らしい物語でした。
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