5.0
とても切ないお話です。
一条先生の本は色々と読んでいますがいつも綺麗な絵と繊細なストーリーにはまってしまいます。
こちらはドロ沼とありましたが、そうまでは感じませんでした。
女子大生の主人公と高校生の真っ直ぐな情熱的な彼と恋に落ちて、でも彼の母親に間を引き裂かれてしまう。忘れられないけれど、大人になり結婚を決めた人が彼の実の兄だった事から再会してしまう。
情熱的な恋愛も冷静な判断の結婚も共感できます。
弟に惹かれる気持ち、兄の誠実さや優しさに安心できる気持ち、どちらも選びかねます。
主人公がどちらとも別れを選ぶというシーンがとても素敵でした。
ラストは幸せがそこまできているような印象を受けましたのでスッとしました。
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