4.0
良質なフィクション作品
北海道開拓の暗部を描いた良質な"フィクション"作品。
作者の思想がふんだんに盛り込まれている事と史実を無視した展開が多いのが玉に瑕だが、それを補って余りある程の名作だと感じる。
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北海道開拓の暗部を描いた良質な"フィクション"作品。
作者の思想がふんだんに盛り込まれている事と史実を無視した展開が多いのが玉に瑕だが、それを補って余りある程の名作だと感じる。
恥ずかしい。全然知りませんでした。
まだまだ自分の知らない事があるとおもい、読み続けたいなと思いました。
吉原舞台の漫画でこの作品の良さがよくコメントされてたのできました。リアルな時代物。少女漫画ではないから悲しみと痛みが強くて。惹き込まれるけど楽しむ漫画ではない。
昭和初期、北海道で本当にあった話を元にした4人の少女の物語。
前半は主人公の壮絶な内容だが、後半は少しずつ前向きになれるような内容だったので良かったです。心に残る作品です。
そんなに遠い昔ではない時代の話ですが、すべてではないとはいえ、こんなに苦しむ女性がいたことに衝撃を受けました
姉の気持ちもわかるけど、あなたがいなくなったら、可愛い妹に降り掛かるなんてわかるだろうに…。妹の姉への愛の深さに涙が出る。報われてほしい
生きていくため、身を粉にして生き抜く姿が描かれている作品です。昭和初期の身分の差や家の差別などにも負けず生き抜く姿が強い女性像として描かれています。絶対戻ってはならない日本の過去がここにあります。
今の時代では考えられないが、その時代ではこんなに悲しいことが起こっていたなんて、辛い気持ちになりました。
日本の遊郭の歴史はあまり知りませんが本当にこのような女性がたくさんいて頑張って生きていたのだなと思うと胸が苦しくなりました。
室蘭出身の作者が、北海道開拓史の語られなかった歴史を丁寧に描く作品。開拓の歴史とはいつでも人間の血と鉄で成し遂げられる。その中で確かに生きていた人たちの存在を、少しでも明るみにしようとする熱意と執念を感じる作品である。