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  1. 娘の友達

    073話

    最終話 月を盗む

    評価:3.000 3.0

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    基本的にはハッピーエンドではない。
    コーヒーにミルクが入っていたか?のくだりは自ら判断することの大切さを古都が言及しているだけでなく、古都の発言全てが真偽織り交ぜられており、晃介はその判別ができないことを表している。

    晃介、古都、美也はそれぞれ前進したが着地点は全然違う。古都は前進できた。晃介は失ったものが多かった。古都との関係もこれ以上前進しないと思われる。美也は出来事を通じて成長できた。父親を異常と感じることと、不登校という自分の「普通ではない」こと、家出などの経験を経て父親や古都が異常であるのか疑うようになった(だからこそ父親を許すべきか?と自問している)

    結論、少女は大きなものを得て、気まぐれに振り回された男が多くのものを失う、というのが大筋である。
    この結末に至る最も大きな原因は、公園で晃介が古都にキスをしたことである。晃介は戸惑いながらも古都との関係を大切に育んできたが、これが致命傷となった。大人としての未熟さが出てしまった。

    晃介は古都を成長させることはできるが、古都と共に生きることは難しいのであろう。社会の常識から恐れず逸脱することを志向しながらも、結局男女の関係を望んでしまう晃介の矛盾であり限界である。

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