5.0
悪いのは他人。清々しいほどの他責女登場。
自分の気分が悪いのも、自分が仕事で失敗するのも、すべては他人が悪い。だってワタシは悪くないのだから。
結果、周囲が迷惑を被っても、知らん顔。だってワタシは悪くないのだから。
無理矢理な自分擁護で他人に責任を押し付けながら、我が道を行く主人公には、原作者の他作品「ワタシってサバサバしてるから」の主人公と同様に、憎らしくもありつつ清々しさすら感じます。
行く先々で敵をつくりながら、彼女がそれをどう乗り越えていくのか、それとも転落していくのか、今後の展開に期待が膨らむ作品です。
ややもすると重く説教臭くなりがちなテーマを、主人公以外のキャラクターが人格者だったり、ストーリーがコメディタッチだったりと、楽しく読ませる構成とする手法はこの原作者ならでは。さすがの名人芸の域に達しているのではないでしょうか。
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