4.0
いい加減、原作無視すりゃいいのに…
至って「普通の人」が、物語内の「悪女」に転生してしまったが故に、「ヒーローとヒロイン」をくっつけるために奮闘するお話…で、どーして自分がより幸せになるために、頑張らないかなぁと、いつも思ってしまう。悪女に転生したって、その時点で、既に中身がオリジナルと異なっちゃっているじゃん。だから無理に、原作に戻すこともないよ。
グレースの前世の子は、「運命の騎士と聖なる乙女」のファンで、ゼインとシャーロットとのハピエン推しだから、自分を悪女に貶めること、全然躊躇しないんだろうな。でも、それって本当に、それで幸せ?
悪女が「正ヒロイン」を駆逐するお話は、よくあるけれど、それって大抵悪女が、自分の運命をひっくり返すために頑張った成果。今作のように、別れようとしてもなかなか別れられないのって、なかなか珍しい。ましてや、ヒーローゼインのグレース評価は、最低だったのにね。でも、普通の子が悪女ぶって、悪女の演技をしている空回り感が、結構面白くて、それがゼインにも伝わってしまうんだろうな。
グレース、原作というレールの上を歩むだけの人生なんて、絶対つまんないよ。悪女なんてさっさと辞めて、自分の人生を思うままに楽しめばいい!
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