5.0
説得力ある絵とストーリーです。
歳の差一回り以上ありそうな社会人カップルのお話です。
アラフォーの八木さんは、人に嫌われたくないために、つい『いい人』を演じてしまいます。モテるのに、結局本心を見せない態度に、何度も女性からフラれて、男性とお付きあいするように。
赤坂くんは、20代前半。製造業勤務で、なかなかの肉体派。思ったことを包み隠さず言葉にするような、アッケラカンとした明るさと図太さがあります。もともとはノンケですが、性別とかもこだわりなさそうなまっすぐさ。
一見性格が全く違う二人ですが、
歳上だったり同性だったりの遠慮を、八木さんがするときは、赤坂くんがグイグイ押していったり、
『いい人』を演じきれなくなった八木さんが子どもっぽい我が儘をのたまうときは、赤坂くんがそれを面白がって包み込んでくれたり、
なかなかの相性で、行き違いもそのあとの歩みよりも、なんともほほえましい二人でした。
カップルになってからのエッチは、描かれてる回数は少ないものの、これまたなかなか濃厚で、八木さんのギャップがたまりません。
赤坂くんのキーホルダーが、八木さんへの愛?ゆえかヤギだったり、
八木さんが、ちょっとずつ素の自分を出せるようになったり、
細かな描写に、いちいち癒されました。
アラフォーなのに、本当に可愛い。かわいさって年齢じゃないんだなぁと改めて再認識です。
そんな二人の魅力を、黙ってても伝えてくれる絵のきれいさもよかったです。
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