みんなのレビューと感想「気がつけばうちのごはんのにおいだった 完全版」（ネタバレ非表示）

人情話＋お惣菜

オムニバス形式で「お惣菜」を扱ったエピソードが綴られていきますが、いわゆる「料理マンガ」「グルメマンガ」ではなく、ヒューマンドラマがメインです。
レシピはありません。

始めは「地味で暗い感じのマンガだな」と思いながら読んでました(なにしろ1話はネット難民と糠漬け)。
しかし、爆発的に面白いわけではないのですが、ジンと来てしまういい話や、毒の効いたホロ苦い話、「そうきたか！」と唸らされるどんでん返し･･･気がつけば、よく練られたストーリーに引き込まれて数話読んでました。

清く貧しい人たちを主役に「おうちごはん」の暖かさを思い出させてくれるストーリーです。

なんか考えさせられる話。
ねかづけやきんぴらごぼう…確かに自分の家の味ってものがあって、匂いでみうしないそうな何かを思い出させてくれますね。

のんびりした日常生活の中での出来事。馴染みやすいと思います。犯罪事を除いては。タイトルのおかずが最後のオチになっているようですね。

面白かったです。それぞれの家庭の味があって、そこに幸せがあるんですね。２話目は妻が夫を手のひらで泳がせていましたね。

読み切りで楽に読めます。なんだかんだ言ってウチの味というのが一番身についていて胃袋が満たされると思います。

作者の絵も話しも好きです。なんか、主人公って家庭的でなんでも出来る人が多い気がする。憧れるな。懐かしい食べ物もそそられます。

おいしそう。

ネタバレ レビューを表示する

ほんと、おいしそうな、お料理…
うちのご飯の匂いは、家にしかないですもんね。
さて、主婦です、今日もご飯作ります～。

不思議

ごはんにまつわる一話完結のストーリー。ほのぼのした感じなのですが読後なんだか不思議な気持ちになります。話の展開がとても巧みでおもしろいです。

面白かったです。
この方の別の作品を読んだことがあり、その時は考え方が合わないと敬遠していたのですが…
大した盛り上がりもなく淡々と進んでいく1話完結のオムニバス形式ですが、読後感の良い作品でした。

どの作品も、スカッとする、ほんわかする、人間味溢れる登場人物達の心に響くエピソードでした。この作者さんの作品はどれも面白いです。