3.0
名作だね
マンガの原点のようないつまでも色あせないストーリーだな、全体を覆う何とも言えない侘しさがまたたまらない
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マンガの原点のようないつまでも色あせないストーリーだな、全体を覆う何とも言えない侘しさがまたたまらない
力石徹がほぼこの漫画の半分とさえ言える。NHKの大河ドラマのダブル主演の片方の大スター役者が突然亡くなったような、その後最終回までの長い長い時間にずっと大きな穴がポッカリ空いたような。もうその後、どんな代役も、特異なキャラや役者を持ってきても、埋められない。力石はカッコ良すぎてスターすぎる、梶原一騎氏の美意識の権化のような漫画界唯一無二の不世出の男。さあここから、ってとこで、死をもって永遠に、何をどうしてもどんなことをしてもジョーが越えられないライバル。永遠にジョーの中でカッコいいまま棲み続ける、憎いあんちきしょう。
ジョー、これも勿論梶原一騎氏の創造した人物なのだけど、育てたのは、あの目を与えたのは、ちばてつや氏。ジョーという人間は、おそらくボクシング以外何も出来ない。この人は天才だから。彼がサッちゃんと退廃的な喫茶店で語り合うシーン、その瞳の暗さが今も印象に残っている。本当のジョーはいつもこんな虚無を抱いた男なのかもしれない。しかしちばてつや氏が描くジョーの横顔…常に、いつも、どんなジョーも、あの目をしている。「あした」を見つめる目だ。強い風に吹かれながら、光を、あしたを、探して歩く者の目だ。野蛮で反抗的で不器用で無秩序な、愛すべき男。もし力石が生きてたら、そりゃ葉子お嬢さんもどっちか迷ったことでしょう。でも、力石とジョーの2人に、葉子さんなんか目じゃないくらいメロメロだったのはやっばり白木会長だと思う笑。若さに対する眩しさもあるんだろうけど、白木会長がなりたくてしょうがない姿、男が惚れちゃう憧れの男たちなんだろうな。ジョーのインタビュー記事の写真を見せられての感想、「む いい男じゃの」。どんだけ激推しだよ。
矢吹ジョーと力石徹の生命を削り合うような闘いは伝説です。いまだに読むと心が持っていかれれ、時間を超越します。
私は世代ではなく、格闘技は苦手なのですが、それでもこちらは面白いです。名作なので今さらではありますが…。
この漫画を読んでいて、ボクシングに興味が湧かないわけがない。明日のためのその一からはじまる、練習を私もマネしていました。
今読むと時代とか古く感じるかもだけど、読んでみて欲しい。力石との対戦や、ホセ。最後涙した。私の中ではジョーは休んでるだけと、思いたい
梶原一騎のような作者はおそらく、昭和50年代生まれで最後です。ちばてつやのような画家も、おそらくもう出ない。両方ともスケールが桁違いの日本の文化人。ちばてつやは絵画界で巨匠になれたと思います。梶原一騎は極端なまでの反抗と夢想の能力によって現実を塗り替えることに成功した人。この二人が戦後日本の底力を体現していたとすれば、おそらく漫画もそうだったのです。そう思わせる作品です。日本民衆のドラマは、ドストエフスキーでもない、ヴィクトル・ユーゴーでもない、ドクトル・ジバゴでもない、風と共に去りぬでもない、あしたのじょーでした。
いわずと知れたボクシング漫画の金字塔。
エンディングには賛否あれどストーリーは見事だと思う。
今の漫画にはない面白さがある。
世代ですが、アニメも非常によい出来だったため、原作マンガを 案外読んでいない人も多いかも。
電子で読めて嬉しい!
懐かしすぎる。当時は真似ッコしたりして漫画みては誰が誰やるとかして遊んでたなぁ。たまたま見つけたので当時を思い出しながら見てみたけどやっぱりジョーの生き様はカッコいいね!