3.0
全くさらけ出してはいませんが…
読む作品を選ぶ際、紹介文(あらすじ)は、結構重要。この作品も、「全ての自分をさらけ出し、愛し合う二人に待ち受ける未来はー」のくだりに惹かれて読み始めました…が、何じゃ、こりゃ?いつまで経っても、隠し事が多すぎて、消化不良気味。全然さらけ出していないじゃん!!失われた記憶?潔癖症?ストーカー?偶然出会ったように見える笙と雅哉ですが、実は深い因縁があって、砂の楼閣のような非常に危うい関係であることが、徐々に明らかになっていきます。
そもそも登場人物たちが、全体的に魅力薄。足の引っ張り合いばかりしていて、嫌になってくる。もちろん、笙は真っ向勝負で、そして、雅哉は裏から手を回して、ライバルたちを蹴落としていきますが、どうもすっきりしないんだよなぁ…唯我独尊の笙はまだしも、手段を選ばない雅哉のダークさには、ちょっと引いてしまうかも?!
こちらの出版元の作品らしく、唐突に状況が変化するので、ある意味最後まで気が抜けません。ハッピーエンドかバッドエンドか、大どんでん返しかあっけなくか…興味のある方は、無料分のその先へ、ぜひどうぞ。
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