4.0
これはフィクションではなく、ノンフィクションのような話。
本音を押し殺して生活しているといつか感情が爆発してしまう。
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これはフィクションではなく、ノンフィクションのような話。
本音を押し殺して生活しているといつか感情が爆発してしまう。
狂気を感じるストーリー。優等生で誰にでも優しい千夏が抱える心の闇が丁寧に描かれていると思う。多かれ少なかれ誰しもそんな部分はあるけど、それが人一倍黒い女の子なんだろうな。
普通の、ごく普通の家庭に育つ女の子。なかなか言いたいことが言えない、嫌なことを嫌と言えない、ありふれた女の子。
当たり前の女の子の中の願望は、結構色んな人が内に秘めているものなのではないか。それが形になってしまうゾクゾク感を味わえる作品。
色々と我慢をして溜め込んで溜め込んで徐々にドロドロとしたものが、溢れ出てきて主人公を覆いつくすようなイメージで、こうならないためにもっと何か色々と対策はできなかったのかと辛くなる。最初の先生が気持ち悪すぎて無理。
主人公の狂気が周囲の人を不幸にしていく話。直接手は下さずに、ほんのキッカケを与えて思惑どおりに不幸になっていく人たち、数話見ただけですがこれからの展開に怖いもの見たさをかんじてます、、
主人公は周りの人間や世界に対しての怒りを溜め込んで溜め込んで、絶望して、世界を憎んでる。
それが自暴自棄とか破滅欲みたいな形で噴出したという風に見えた。
世界を滅ぼすかいっそ自分が消えたい、そんな生き方を強いられる子がいるのかもしれない。
面白いけど悲しいと思った。
この手の込んだストーリー展開になっていく自分に気がついたことが読み進めていくにつれて感じた。単行本も買ってみよう。
壊れたというより、本当の自分を悟られないようにしていたが殻を破って出てきたという方が私にはしっくりくる。
じっとりとした冷たい恐怖で、だめ!そっちに行っては!取り返しがつかなかなるよ!!と言いたくなる作品。
スリルもあるし次々読める。
担任の先生の気持ち悪い描写がリアルで気持ち悪すぎた…。そして主人公の壊れ具合が無邪気で余計に怖かった。
さくさくテンポよくストーリーが進んで読みやすいです。それでもって内容が濃いので、久しぶりに読み応えがあり、上質な漫画に出会えたなと感じました!