4.0
○リーポッター風学力向上物語
第四部は、ざっくりまとめると、○リーポッターテイストの学力向上物語と言えるかな。ここでも(ローゼ)マインは、転生前に本を読むことで得ていた知識と経験を駆使して、自領の子供たちの学力向上を画策します。それも全て、自分が本を読むため!ここは全シリーズ通して全くブレておらず、タイトルに偽りなしです。
それぞれのシリーズでは、取り上げられている業種があって、さしずめ第四部は教育界。マインが、子供たちの能力に合わせて目標を設定し、一人一人に応じたカリキュラムを組んで、力をつけさせていく様子は、まるで高度な教育課程を実現している学校か、有名大手進学塾のそれを見ているよう。常識の枠からはみ出してしまうマインを、教師陣がどう扱うかも、現代の教育の在り方に課題を投げかけているようで、興味深いです。深読みしすぎかな?
次から次へと降りかかる難題に、ローゼマインがどのように立ち向かい、運命を選択していくのか、まだまだ目が離せません。一〜三部とあわせて読むことを、強くお勧めします。
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