5.0
絶妙なトライアングル
絵も美しく話しの展開も面白くてハマりました。
無気力大学生の愛は、ある日 隣人コンビ(綾生と伶)の喘ぎ声が男同士のものと知り衝撃を受けながらも美形の綾生を好きになることから誘われるまま関係(3P)を持ち、巻き込まれて行きます。
飄々と自由を謳歌しているかの様に見える隣人コンビは実は孤児院育ち。
互いに孤独で帰る場所もなくお互いの存在しかないふたり。
綾生は情緒不安定な(元)ヤク中。
そんな彼を精神的に支えながら冷静に見える伶も涙もろく見掛けほど強くはない。
二コイチだけどふたりだけでも関係は上手く行かずに愛に飢えていたが
綾生と伶ふたりを愛してくれる存在を求めつつも、いつも三人目が定まらないまま不安定な関係を続けていた。
どうすれば幸せになれる?どうしたら自由でいられる?
迷走しながらも大学生の愛に出逢ったことで三人それぞれの渇いた心に変化が生じていく。
このまま三人での自堕落な生活が続くのかと思いきや、唐突に綾生と伶が指名手配され
愛の元から姿を消して5年の月日が流れた。
三人の行く末は、、?
無気力だった愛が少し逞しく成長していて
綾生と伶へ向けた心の手紙をつぶやく時はしみじみします。
誰しも多かれ少なかれ居場所を求め彷徨いながら生きている中で響く言葉が多々あり何度も読み返しています。
明るくシュールでハチャメチャだけど闇を抱えていて究極にエロい。
素敵な作品をありがとうございます。
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