2.0
エゴを感じる…
浬に謎が多くて、小出しにしか解明されないので
続きが気になってどんどん読み進めていってしまう。
作者さんは読者の心を掴むのが上手ですね。
浬の謎の1つである幼少期の話で、瑚花を母親と同じくらいに
愛した理由が描かれていて感動した。すごく瑚花を大切にするだろうと思ったけど、
今の浬は心と行動が矛盾していて不信感と嫌悪感さえ感じてしまう。
自分の目的の為に最初から、瑚花の父の会社を利用して、
役に立たなければ切り捨てようと考えている。育ててもらって
お世話になったくせに恩知らずで人としてどうなのよ?
しかも、その使い捨ての駒扱いの会社をだしにして
助ける代わりに瑚花におねだりとご褒美プレイを約束させるなんて…
セコくないですか? 自分の欲求を満たしたいだけじゃん。
性的な事に無知な瑚花をからかって楽しんでいるのも正直ムカつく。
本当に好きなら、そんな事はしない。
自分の目的のために周りをコントロールして利己的でズル賢い人間に思える。
だから、後になって謝られたって信用できないんですよ!
瑚花にわざと嫌われようとしてた、とか言われても
好きにさせるような事を散々しておいて、言い訳にしか聞こえないんですよ!
好きな気持ちを素直に表現できない、とか言い訳なんですよ!
ひねくれ者だからと簡単に片付けられないよ。
親子揃って浬に頼りきってる会社もどうかと思うし、
その度に、おねだりご褒美の変態プレイしてるのも
浬のエゴしか感じなくて、素直に応援できなくなりました。
題名とは真逆の、ヒーローの手のひらの上で転がされて
飼われているヒロインは、素直が取り柄だけの無知で幼い女の子で
魅力も感じられないので
無料分だけでいいかな、と思います。
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