5.0
一日一度未来を読む事が出来る力。その代償は未来を読む度に徐々に身体の五感が失われていく。
そんな不思議な力を先祖から受け継いだルナティアは、家族や婚約者から日に何度も未来を読まされ続けボロボロの状態になっていた。そんなある日、森の奥に隠れ住む残虐非道だと噂される侯爵ノクスが花嫁を探しているとの話を耳にする。既に片目の視力を失うとこまで蝕まれた身体のルナティアは、家族と婚約者から逃げたい一心で、ノクスに救いの手を求め婚約する。
こんな流れで物語は進んで行きますが、ルナティアの家族と婚約者が、本当にどうしようもない人ばかりで泣きたくなります。
一方のノクスも家族から邪魔者扱いされ森で生活していて、ルナティアと同じ様な境遇。
ぶっきらぼうだけど心根は優しく、ルナティアを家族やしがらみから守る姿が本当にカッコいいです!
先祖代々伝わる未来読みの手記は、アホな長男が池に落としたせいで読み取り不可な箇所があり…片目の視力、味覚も無くなったルナティアがこの先どうなってしまうのか不安ですが、ノクスが探している月下草に不思議な力があることを願ってます。
- 0